もう遅い?「脱小沢」を引っ込めても挙党体制は築けない

菅総理は挙党体制を築く気があるのか?

菅さんが本当に国民のこと、日本の国益のことを真剣に考えているのなら、普通の常識的感覚から考えても、ここは小沢さんに土下座をしてまでも挙党体制をつくろうとするだろう。

ただでさえ、ねじれ国会で参院議院運営委員長に自民党の鈴木政二氏が就き、、国会運営の主導権は野党に移り、懲罰委員会を除く16の委員会で与党が過半数割れしている状況で、内側がバラバラでは外に向けて闘ってはいけるわけがない。

「国難回避」のためとして野党に政策協議を呼びかけてみても、野党にすれば、それは「党難」でしょ?と一蹴され相手にもされないだろう。

だから、代表選前に小沢さんにどのように働きかけていくのかをみれば、参院選惨敗の責任もとらず、しがみついている菅政権の真の動機が垣間見えることになる、と思う。

小沢さんについて聞かれ、次のように答えている。

≪小沢氏の処遇を問われても「代表選後のことまでこうしたい、ああしたいというのは早すぎる」と言及を避け、小沢氏との距離感を測りかねていることもうかがわせた。≫(毎日

このねじれによって国会は停滞し経済も影響を受け、国民生活にも大きな打撃を与えかねない今後の見えない国政の現状をいかに打破していくのか。

それには大前提として、まず菅政権のガン:仙谷、党執行部のゴミ:枝野&カス:安住の首を差し出し、挙党一致で内部を固めて鳩山グループと小沢グループからも閣内と党執行部に入ってもらう、という反省の上にたった筋書きを示してもらいたいものである。

と、ここまで菅サイドから考えてみたが、もし出してきたとしても、結局は菅政権の延命だけのための、それもパフォーマンスであるように思えてきた。

菅さんが会いたいと言って小沢さんが突き放して無視した時点で、もう何を言ってこようが小沢さんサイドとしては許すことはない、という信号だったのではないか。

「しばらく静かにしてくれたほうが民主党のため、日本の政治のためになる」「大衆迎合」など、言ってはならないことを言い放ってしまっている。

アメリカ様からお許しがでて、マスコミを含めてガラっと変わり、小沢さん自身が代表選に出る環境が整うことになれば、それは板垣英憲氏のブログ情報が真実味を帯びてくることになり、アメリカの陰が常に付きまとい、それはそれで困る。

もし小沢さんが出ないとなれば一体誰がでるのか、と先日お伝えした週刊ポストの記事に出ていた松本剛明(たけあき)・衆院議運委員長が秘蔵っ子だと書いてあったが、今ひとつ知名度がない。原口氏も海江田氏もどうみてもまだ経験が浅いし、週刊文春で書かれていた前原氏を小沢さんが推すというのも真実味に欠ける。

菅さんに対抗できる人材が小沢派には小沢氏本人以外に見当たらない。

「人の噂も75日」でW辞任してから来月半ばにかけては水面下で様々な動きがあるだろう。

あの自社さ政権で村山さんが突然総理になったように何が起こるかわからないし、菅執行部が何を悪だくみしているのかもしれない。

この難局に、野党を含め政治手腕を発揮できるのは、小沢一郎を除いていないことはがはっきりしてきた。

ここは小沢さん自身に勝負に出てもらうしかないのかもしれない。


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コメント

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菅総理が逃した最後のチャンス

小沢さんが八丈島から帰り、翌日、完成したばかりの議員会館で来客を迎えたのは、私は小沢さん最後の情けだったと思う。
衆目の元、僕はここに居るよ、という菅総理への心優しいメッセージ。私が菅氏なら、周囲が何を言おうが、議員会館に駆け付けたろう。連立方程式とも言われる議会対策、野党との連携について、小沢氏の知恵と人脈に頼る他に、菅政権が局面を打開する術はない。
いかに小沢さんとはいえ、総理が足を運び、協力を要請すれば無下にはできなかったろう。
また、菅総理が正式に小沢会談を要請していないという情報もあり、「会いたがっている総理に合わない小沢氏は、無礼である」とマスコミに報じさせ、小沢叩きを演出する単なるパフォーマンスだとの疑いも根強くある。
その様な中での菅総理への小沢氏のテストであった可能性が高い。結果は、「菅総理は本気で詫びるつもりはない。挙党一致も望めない」事が明らかになった。下らないプライドの固まりの菅総理の器量は、あまりに小さく、総理のできる人物ではない。
三顧の例を尽くした劉備ではないが、菅は小沢さんに本気で向かいあう事すら避けた。地方行脚で左派の連合組合員との宴席で、下座に座り、酌をして頭を下げ続けた小沢氏とは人間性が違う。
事実上、この時をもって、菅総理の命運は尽きたのである。
菅であれ、岡田であれ挙党一致を望んでいた小沢氏が菅総理を支える事は、もはや無い。
後は、菅氏の退陣を待つばかりである。9月の代表選で挙党一致内閣を作らねばならない民主党は、菅だけは決して選ぶ事はない。

官総理の対抗馬

>菅さんに対抗できる人材が小沢派には小沢氏本人以外に見当たらない。

反小沢グループに総理になるような人材がいるのですか?
民主党には人材が豊富と言われるが、政権交代をしてここ1年の閣僚の通信簿で及第点の閣僚が何人いますか?
無責任な攻めの討論は得意でも政治家としてのディベート力は皆無です。
そう!子鼠伸次郎は同様に無能なので公開討論会は一度も出ていないんじゃないんですか?ボロ隠しの為に。

今、阿波狸が言い出してる”大連立”ですが、3年前に小沢さんが「民主党には政権担当能力がない」と”大連立”を仕掛けた理由を述べてました。
当時わたしもそう思っていましたし、今もそう思っています。
民主党には、与党政治家の無免許運転大臣や党幹部が沢山いるのです。
では、他党には人材がいるかと言うと見当たらないでしょう。
小泉日本版北朝鮮内閣時代に日本は、経済・金融・技術・教育・文化・人材のほかに政治家がだめになっていったのです。
それ故、現在、小沢・亀井のほかに日本には政治家がいないのです。
強いて言えば未知数ですが河村名古屋市長ぐらいでしょう。

昨年の組閣で西岡氏らの長老を大臣にして現閣僚ら他を副大臣・政務官にし小沢副総理で一年間トレーニングして参院選後に及第点の副大臣の昇格人事がベストだったのに、また日本は無駄な一年を過ごしてしまったのです。
ですから、松本剛明氏や原口一博氏らが総理で小沢副総理でやり直すのは日本にとってMUSTの選択だと思います。

小沢さんが党を独占しようが割ろうが政権の中心となって、9月以降新政権をスタートさせる事のみが日本のMUSTなのです。





両院議員総会で菅総理は「次の代表選までこの体制で」と言ったが、「党も若返らなくては」とも述べた。
次の代表選には出馬せず、より若い前原氏や岡田氏に後を託すように聞こえたが。

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民主党内『小沢vs反小沢』勢力図予測(第五弾):衆議院“新潟~沖縄の小選挙区議員”編

2010年7月26日付き毎日新聞の世論調査は,どう考えても合点がいかない。 毎日新聞世論調査:「首相続投を」8割 内閣支持は微減41%、不支持40%  ◇小沢氏復権「好ましくない」85% 毎日新聞は24、25日、参院選後初めてとなる全国世論調査を実施した。 菅内