「川崎中1殺害事件」で少年犯罪に関してTVコメンテーターが、ゲームが…バーチャルとリアリティーの区別が…核家族化が…などなど、毎度お馴染みのフレーズを訳知り顔で語るのが鬱陶しい。戦前は毎週のように少年少女による凶悪事件が起きていたのに…http://t.co/JhJCijTfK5
— 日々坦々 (@hibi_tantan24) 2015, 2月 27



昔の少年犯罪に関する本が出ている。
アマゾンの説明文と目次には次のように書いてある。
昭和2年、小学校で9歳の女の子が同級生殺害
昭和14年、14歳が幼女2人を殺してから死体レイプ
昭和17年、18歳が9人連続殺人
親殺し、祖父母殺しも続発!
現代より遥かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、恐るべき子どもたちの犯罪目録!
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?
発掘された膨大な実証データによって戦前の道徳崩壊の凄まじさがいま明らかにされる!
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!
目次
1、 戦前は小学生が人を殺す時代
2、 戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3、 戦前は親殺しの時代
4、 戦前は老人殺しの時代
5、 戦前は主殺しの時代
6、 戦前はいじめの時代
7、 戦前は桃色交遊の時代
8、 戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9、 戦前は体罰禁止の時代
10、戦前は教師を殴る時代
11、戦前はニートの時代
12、戦前は女学生最強の時代
13、戦前はキレやすい少年の時代
14、戦前は心中ブームの時代
15、戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16、戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代
参照サイト
■少年犯罪データベース
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このデーターベースよりピックアップしてみると、
・昭和8年(1933).8.20〔小2(満9~10歳)が3人殺害〕
大阪府北河内郡四条畷町で、小学2年生(11)が、女の子(9)の家でこの娘のこずかい2銭を盗って逃走した。女の子と妹(6)、姉妹の親戚の小学2年生(9)ら3人が追い掛け、返してくれと迫ったが、小2生は返すと騙して池に誘い込んで女の子を突き落とし、男の子の頭を棒で殴って倒してから池に放り込み、逃げる妹を追い掛けて後ろから絞殺して池に投げ入れ、3人とも殺害した。深夜に死体が発見されて警察の取り調べを受けたが、姉(15)が1人でやったと嘘をつき、父と自分の共犯、姉と自分の共犯などと自供を変えたが、8.23になって自分1人でやったと自白した。日雇い人夫の長男。
・昭和12年(1937).10.5〔15歳(満13~14歳)が幼女百人以上誘拐しレイプ殺人〕
兵庫県武庫郡の路上で、米店員(15)が小学1年生の女の子(8)を自転車で誘拐、芦屋の山林に連れ込んでレイプしようとしたが、抵抗したので口にハンカチを詰めて窒息死させ、翌日に手足を縛られた全裸死体が発見された。
翌年1.8に神戸市の路上で、下校中の小学2年生の女の子(8)を無理やり自転車に乗せて誘拐しようとしたが通行人に見られたので女の子を突き落として逃走。1.9に御影町の路上で、小学3年生の女の子(10)を無理やり自転車に乗せて走っているところを昨日の誘拐事件を捜索していた刑事に逮捕され、2.15に先の殺人を自白した。
1年前に中学1年で中退して実家の米店を手伝いながら、小学1~3年生の女の子百人以上をおかしを与えるなどして誘拐しレイプ、殴ったりもしていた。
・昭和13年(1938).1.2〔少年が幼女(満5~6歳)を誘拐殺人して文字を刻み付ける 諏訪山幼女惨殺事件〕
兵庫県神戸市新開地の映画館で、17歳くらいの学帽学生服の少年が、小学3年生の女の子(9)と一緒に来ていた正月の晴れ着の女の子(7)を連れ出し、諏訪山の林で腰ひもで絞殺、顔2カ所を刃物で切り、性器から腹にかけて10センチ以上を切り裂き、さらに腹に文字を刻み付けた。翌日に死体が発見され、1.6に新聞記事の女の子の写真を貼り付けて「コノ少女ヲ殺シタノハ自分ダ。コレカラ先キマタ殺スカモ知レナイカラ注意セヨ」という脅迫状が警察署に送られてきて、死体の文字と筆跡が一致した。
付近では昨年10.3から毎週日曜日に若い男が幼女の顔を切る通り魔事件が7件起きており、同一犯人と思われる。文字はカタカナ3文字で、どの新聞にも内容の記載はないが、かなりひどい言葉らしい。
また、いじめ結構あったようだ。
・昭和6年(1931).5.12〔小2(満7~8歳)がいじめ殺人〕
北海道樺戸郡の札的川で、小学2年生(9)が2年生女子(9)2人を突き落とし、1人を溺死させた。下校中に「川の水を飲まないといじめるぞ」と脅し、仕方がないので飲もうとした女子を背中から突き飛ばしたもの。加害者の父親が弔問にも来ないため遺族は怒って、日頃から女子に暴力を振るっているのを知っていたのに放任したのは監督不行届として慰謝料3千円、損害金228円88銭の訴訟を2ヶ月後に起こした。この年の銀行員大卒初任給70円。
著書が出演している動画:
■博士も知らない管賀江留郎(少年犯罪の現実(1/4))
これを見れば、映像でも語っているが、戦前の修身教育が素晴らしかったとか、ゲームやネットなどの所為にして、バーチャルとリアリティーの区別がと短絡的な批判などを「したり顔」で語るコメンテーターも少なくなるはずだ。
明治の初期より「修身」という道徳教育がなされていて、民族主義者などが美化している「戦前の教育は素晴らしかった」というのはウソで、それだけ徹底しなければ常日頃から「事件」が起きて「戒め」ていた、というのが真相である。
「日本を取り戻す」とした安倍政権下での「教育政策」も、大変危険なものである。
参照記事:
■思想統制、人格統制、教育格差化……安倍政権の「教育改革」が危険すぎる
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