日々坦々

日々の出来事をボヤキつつ、日本が直面している諸問題の根源を追求する




小沢一郎代表が政治塾で語った集団的自衛権や憲法改正については小沢支持者の中でも意見が分かれるところである…

Category: 小沢一郎   Tags: 小沢一郎  集団的自衛権  小沢一郎政治塾  憲法改正  
9月22日の小沢一郎政治塾で、小沢塾長が語った集団的自衛権についての発言が、物議を醸し出している。

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まあ、こういう事に関する報道は、読売、日経、産経など米国隷属新聞が得意とするところで、こと小沢一郎に関しては、今でも徹底的にマークしている。

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メディアリテラシー的には、あまり鵜呑みにはできない。

参照記事:
生活・小沢代表、集団的自衛権を限定容認
(日経新聞2013/9/22 19:16)

≪生活の党の小沢一郎代表は22日、都内で開いた自身の政治塾で講演し、安倍政権がめざす集団的自衛権の憲法解釈の変更について「日本に急迫不正の侵害や周辺事態が発生した場合にのみ発動が許されると解釈すべきだ。日本に直接関係のない紛争のための自衛権行使は許されない」と述べ、限定的に認める姿勢を示した。≫


小沢氏、憲法解釈変更に柔軟姿勢 政治塾で講演
(産経新聞2013.9.22)

まあ、安倍政権下での集団的自衛権問題については、友党である公明党が首を縦に振れない事情もあり、先送りということになりそうだが、ある意味、今の旬の話題にメディアが乗って煽ったという格好になっている。

ただ、私に言わせれば今に始まった発言ではなく、これは「自論」で全くブレていない。

講師でもあった堀茂樹教授も、次のようにツイートしている。

全く仰る通り、小沢さんは同じことを繰り返し言っているだけで、その意味では今回の報道は恣意的ではあるが、書いてあることはその通りということになる。


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その辺を以前にまとめたものがあるので抜粋しておく。

本ブログ2013/2/6エントリー

集団的自衛権や憲法については、小沢支持者の中でも意見が分かれるところである。

小沢さんも元々リベラルなのかというとそうではなく、かなり右寄りの部分も多いと思う。この集団的自衛権や憲法については、リベラルの人たちに到底受け入れられないような持論を展開してきた。

本ブログでも何度も書いてきたが、私は元々保守で今ふうに云えば「リベラル保守」といったところだが、正直、今まではあえてこの点については触れないようにしてきたと言っていい。

小沢さんはコテコテの改憲論者で、自由党時代、文藝春秋に次のように書いている。

≪総議員の三分の二、この壁が越えられない。任期六年の参議院があるために、衆議院で圧倒的勝利をおさめても、三分の二には届かない。総議員の二分の一の賛成で憲法改正が可能になるように改正することはできないだろうか。
 今ではほとんどの世論調査で、憲法改正には過半数の賛成者がいる。それでも、国会で三分の二の壁を越えることはできない。そこで我々自由党では、憲法改正の国民投票制化を提案している。国民投票の期日、国民への周知、投票の方式、経費、罰則などを規定したものである。国民投票に関する運動は、原則として自由にした。まずは議論を動かしたのである。憲法改正はできないものと、諦めてはいけない。
 例えば、国民投票を国会よりも先に行うことはできないだろうか。憲法は国民のためにある。時代に合わなくなった憲法を変えるには、主権者である国民の意思をまずは尊重すべきある。≫



この考え方は今でも変わらないだろう。

「生活の党」の政策には、

≪国連憲章や日本国憲法前文の精神に則った安全保障基本法を制定し、国連平和維持活動への参加を進める。≫

と簡単に書いてあるが、自由党時代次のように語っている。

≪歴代政権のように、憲法上できないといいながら、兵隊は送ります、ではだめだというんですよ。もっとしっかりしたルールと原則を持たないといけない。軍隊を動かすというのは、政治の最終の手段なんですよ。武器を持って、敵を倒すための集団なんだから。それをいい加減に、金もうけの口上みたいなことをいって動かしちゃいかんと僕はいうんです。敗戦の歴史からもよくわかるとおり、ままごとするからだめになる、というのが僕の理論です。(週刊ポスト1月1・9日号 2003年12月22日)≫


さらに踏み込んだ表現で次のように言う。

僕の考えは、「国連決議」があれば自衛隊を出す。決議がなければ出さない。だから、僕だったらアメリカにはっきり言いますよ。「国際社会の合意を取れ」と。合意がなければ、アメリカだろうがどこだろうが、自衛隊を「特定の国の戦争」に出したりはしません。逆に、国際社会の合意があるのならば、たとえアメリカが行かなくても日本は行く。つまり、(国際的合意がなかった)ベトナム戦争には行かない。しかし、(合意があった)91年の湾岸戦争には、堂々と出動する。
憲法上は問題ない。むしろ、平和憲法の理想どおりです。国連が行使する制裁行為は、(憲法解釈で問題になる)個別の国の自衛権発動とは別次元のものです。警察官のことを考えてみると分かり易い。警察官は、自分という個人を守るために捜査や逮捕をするわけじゃない。「社会を平和に」という国民の負託にしたがい、拳銃を持って秩序を維持する。同様に、国際社会で“泥棒”が現れたら、みんな(国連)の合意で取り締まる。それは「国家の自衛権の発動」には当たりません。(FRIDAY(2004年2月27日号)≫


憲法についても「占領下に制定された憲法は無効」だとも小沢さんは言っている。

≪さらに誤解を恐れずに言えば、占領下に制定された憲法が独立国家になっても機能しているのは異常なことである。民法においては、監禁や脅迫により強制された契約が無効であることは自明の理である。それなのに話が憲法になると「占領下であっても国会で論議されて、正当な手続きを踏んだ上で定められている」などと、法の精神を無視した主張が罷り通るのである。≫


いわゆる「憲法無効論」や「創憲論」というものである。

特に311以降「脱原発」で小沢さんを評価してきた人たちがこれを読めば、がっかりする内容だろうし「反原発」をずっと唱えてきた人たちからは理解され難いものだと思う。

なぜ今ここで取り上げたかといえば、きっと近い将来、石原慎太郎や自民党が大嫌いだとしてきたリベラルの小沢支持者の人たちは、小沢さんの考えに着いてはいけなくなる日が来ることを予想しているからだ。

ただ、現在の安倍政権の憲法改正論議の裏に「別の意図」が見え隠れしていると、昨年末の外国特派員協会で小沢さんは次のように語っている。

≪日本のメディアの小沢攻撃は今までも続いてますし、これからも続くと思いますが、よく事実を見ていただければとおもいます。いま、自民党、あるいは維新の会もそうですし、いってみれば民主党の幹部の人たちも似たようなことをいってますが、憲法改正ということを口にしてます。メディアもまたこれが争点であるようにいっている。しかし、これは何を意図しているのかよくわかりません。
憲法を改正して軍備を拡張し核武装を目指す、原発とも関連しているのか、何を意図してやってるのかわかりませんが、憲法の改正という政治的な政策、憲法はアメリカでも改正されることがあり、国民のためのルールですから変えたければ変えればいいし、必要がなければそのままと・・・。こうした裏に、意図が隠されていると思い、同意しかねますし、もし、それが彼らの政治的な意図ならばはっきりというべきである。≫


■小沢一郎記者会見 外国特派員協会(2012/12/12)



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追加情報として、今回参加した人たちが書いているブログ記事を紹介する。

川戸康嗣氏のブログ
小沢一郎政治塾(平成25年夏季集中講義)に参加致しました。2013年09月22日

≪9月19日(木)から9月22日(日)まで東京の日本青年会館におきまして3泊4日で小沢一郎政治塾に参加して参りました。

・9月19日は慶応義塾大学教授の堀茂樹先生より「ナショナルーアイデンティティーを問う」というテーマで国籍についてのテーマでフランス国籍法を参考としてわが国の現状について学びました。

・9月20日はコラムニストの勝谷誠彦先生より「野党消滅」の原因と「野党再興」の道筋というテーマでご講義をしていただきました。また塾生討論(個人)も行われ、①集団的自衛権の行使について②オリンピック招致での安倍総理の最終プレゼンについて③民主党政権はなぜ失敗したのか?④日中関係についての4つのテーマについて各40分の塾生討論を行いました。

・9月21日は岩手県知事の達増拓也知事より「いま改めて問う地域主権の確立」というテーマでご講義をしていただきました。また引き続き塾生討論(個人)も行われ、①みのもんた氏の自粛について②これからの政界再編のゆくえについて③選挙制度についての3つのテーマについて各40分の塾生討論を行いました。夕方からは小沢一郎政治塾塾生懇親会ということで小沢一郎塾長をはじめ、国会議員、前国会議員の先生方と塾生の懇親会があり、塾生討論(個人)のMVP表彰の6名(44名中)が選ばれ見事、私、川戸康嗣(かわとやすし)もその6名の中に選出していただきました。

・9月22日は小沢一郎塾長より憲法第9条、国連憲章第1条、第41条、第42条、日米安保条約についての解釈やその本質、目指すべき方向性の講義をしていただきました。その後、進級テストの為の小論文(制限時間1時間)を行い提出し、今回の3泊4日の夏季集中合宿は終了いたしました。

小沢一郎政治塾の特徴は合宿を通じて講義はともかく、毎晩、夜に塾生仲間や国会議員の先生、運営委員の先生方とお酒を交わしながら本音の部分で今の日本の政治や自分達の目標に対して意見をぶつけ合うことにより人として成長していける点にあると思います。今回は12期生が卒塾ということですが、10月半ばより今度は14期生の募集が11月半ばまで行われるということです。ご関心のある方は是非一度、小沢一郎政治塾の入塾試験にチャレンジしてみて下さい。≫



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前衆議院議員の福嶋健一郎氏のブログ
小沢一郎政治塾に。

≪この3連休は試合と仕事で埋まっていますが、今日の午前中は小沢一郎政治塾に。
「おう、ちょっとやせたんじゃないか。」
そんな言葉で、私の親方小沢一郎との再会です。
親方の周りに座っていたのは、つい1年前は永田町で仕事をしていた先輩や同僚の皆さん。
今それぞれ立場は違えど、思いは同じ同志ばかりです。
しばらく雑談した後は、親方が塾長として主宰する「小沢一郎政治塾」の塾長講義でした。
いつも、この塾長講義は拝聴していますが、聞くたびに新しい発見。
今日は「安全保障」についての講義でした。
内容は省略しますが、いつも塾長の講義は政局とは無縁の政策論に終始しています。
また、塾生に対しては「今の政治的諸問題に対する議論は「枝葉末節」の部分であり「幹」の議論が必要だ。原則論に立って、そこからいろいろなことを考えなければならない」とも。≫



参照エントリー
また、以前の政治塾での小沢さんの講演を書き起こしたエントリー「小沢一郎政治塾」 2010/8/25

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参考として小沢一郎政治塾の意義と目的など、以前エントリーした「小沢主義」のまえがき全文を貼り付けておく。

まえがき

「日本の若者たちのために、政治論、リーダー論を書いてもらえないか」と、最初にお話をいただいたのは、今から二年前のことだったと記憶している。僕が志のある若い人たちを集め、毎年「小沢一郎政治塾」を開いていることを聞いて、たいへん興味を持ってれたのだった。

 僕が「小沢一郎政治塾」を開くようになって、すでに六年になる。名前こそ「政治塾」だが、政治の世界だけでなく、社会の各界でこれからの日本を担うことになる若者たちに、僕なりの哲学、理念やリーダー論、改革論を伝えたいと考えて、この塾をつくった。

 改めて言うまでもなく、日本は今まさに危機的状況にある。政治のみならず、行政、経済、教育など、あらゆる面で制度的な問題が噴出し、日本の社会そのものがメルトダウ寸前になっていると言っていい。

 僕は政治家として、この状況を克服しようと考え、「日本の自己改革」を主張してきたが、日本を建て直すための改革は、一朝一タにできるものではない。それもまた事実だ。

 特に、日本社会のモラルの喪失と教育の荒廃は、何世代にもわたって取り組まなければ解決できない問題だ。
 だからこそ、やはり若い世代、これからの日本を支える世代の若者たちの中から、志あるリーダーが現われてくれないと困る。

 だが、きっと、僕と同じ志を待った若者が現われてくれると、僕は信じている。

 幕末にペリーの黒船が来航し、江戸幕府が内憂外患を抱えて機能不全に陥ったとき、日本中で改革の志を待った若者たちが現われて明治維新を断行し、日本は欧米の植民地になることなく、近代国家に生まれ変わった。しばしば日本は「リーダー不在の国」と言われ、現状もそのとおりではあるが、明治維新の例を見れば、優れたリーダーが登場してくる可能性は充分にある。

 とはいえ、若いリーダーの出現を坐して待っているわけにはいかない。僕が政治塾を始めたのも、僕の経験や考え、知識が若い人たちの参考になるのではないかと考えたからだった。

 さいわい、僕の政治塾には毎年、たくさんの若者たちが集まってきてくれている。政治塾は前・後期合わせて二年間、四回の集中講義を中心に行なわれる。各三泊四日の日程で行なわれる集中講義に出るには、当然、会社や学校を休まなければいけないわけだが、みんな熱心に参加している。

 しかし、こうしたやり方には、限界があるのも事実だ。志はあっても、さまざまな事情から僕の政治塾に参加できない人も多数いるのではないか。だから、僕が政治塾で教えている内容を、一冊の本にまとめてみないかという誘いを受けて、僕は二つ返事で引き受けることにした。

 ただ、『日本改造計画』以来、十三年ぶりの書き下ろしになる本書の執筆作業は、けっして楽なものではなかった。国会議員としての公務をこなしつつ、また畢生(ひつせい)の著書と思い定めている新「改造計画」をまとめながら、その合間に書くのだから、執筆には予想以上の時間がかかった。さらに今年(二〇〇六年)の四月、民主党の代表に就任したため、執筆や推敲(すいこう)に割ける時間はますますなくなった。

 結局、この小著を上梓するのに二年以上の歳月を費やしたことになるが、時間をかけた分、内容は濃いものになったと思う。この本には、僕の思想や信条のすべてが詰まっていると言ってもいい。だから「小沢主義」というタイトルは、けっして羊頭狗肉ではないと確信している。

 この本は、今の日本に暮らす若者たちを念頭に置いて書いたが、若者だけでなく、大げさかもしれないが、日本人全員にお読みいただきたいと願っている。政治は政治家だけが考えればいいものではない。国民一人一人が主権者として、政治に問題意識を持つことが、本物の改革へとつながっていく。日本の現状はたしかに厳しい。だが、国民一人一人が自立し、自覚を持って改革に取り組めば、日本はかならず甦る、と僕は堅く信じている。

 願わくば、一人でも多くの日本人に読まれることを祈りつつ。

二〇〇六年(平成十八)七月 民主党代表室にて
                                    
小沢一郎



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関連映像:


≪自由党の機関として設立された。「平成の松下村塾」を標榜し、「政治塾」と称しているが政治家家養成のみならず、各界の指導者育成にも力を入れている。2003年からは、民主党との合併により政治塾は党の機関から小沢の私塾として存続している[1]。民主党の国政選挙候補者に塾卒業生の擁立が相次ぎ、松下政経塾と並ぶ政治家の育成学校となっている。なお松下政経塾は塾生に年240万円以上の支給(2年目以降は別途100万円の支給)を行っているが、政治塾では塾生への現金支給を行っていない。このことにより、小沢塾出身者は、野武士集団・雑草集団とも言われる[1]。≫

ウィキペディア

参照記事:
「政治塾」ばやりだが、 政治塾の元祖は「小沢一郎政治塾」首長の政治塾相次ぐ 「橋下ブーム」便乗も
(中國新聞 2012/2/19)

政治塾で語る小沢さん発言は、普段、記者会見やインタビューなどよりも、幾分、踏み込んだ内容になっていて、より密度が濃いものなる。


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