日々坦々

日々の出来事をボヤキつつ、日本が直面している諸問題の根源を追求する




山本太郎と三宅洋平の「裏選対の最高責任者」と週刊文春で書かれた斎藤まさし氏のネットメディア初インタビューはスクープの連続だった!

Category: 山本太郎   Tags: 斎藤まさし  山本太郎  三宅洋平  
私は今までブログを書くにあたり、ネットを中心に情報を集め、自分なりに分析して書いてきたつもりである。今回の斉藤まさし氏に対する批判記事もそうだった。

実際に斉藤氏にお会いして、ブログに書いた事や週刊文春の記事などをぶつけてみた。

やはり、実際に本人と会って一次情報に接し、聞いたことをまた検証する事が大事なことだと思った。それを短絡的に「ネットは信用できない」という言葉で片付けてもらいたくはないとも思っている。

「情報リテラシー」というものは、なにもマスメディアだけに当てはまるのではなく、ネットにも言えるのだという事だ。

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ということで、先回のブログ記事についてはネットで流れる情報とCNMの仲間であるツイートTVの服部さんの証言をもとに書いたものだったが、実際に斎藤まさし氏に会う前には、それ以上時間を使ってあらゆる記事を読み込んで、既に誤解は氷解していた。

まとめる前に反省を込めて、トップエントリーになっている斎藤氏の批判記事を下にする意味でエントリーするので、少し長いが、まず映像を見ていただきたい。

そして、一番のわたしが転換点となった記事を、これもちょっと長いが、そのまま貼っておくので是非読んでいただきたい。その映像で見て、そして読んで、自分自身の頭で判断してもらいたいと思う。


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その前に関連のツイートを貼っておく。

やはり、斉藤まさし氏のように様々な修羅場と地獄をくぐってきた人の話はスケールが違う。ものの見方や考え方、視点、視座が表面的なものではなく、近視眼的なものでも勿論なく、歴史的な立体的観点で物事を考える事が出来、そしてそれを実行してきた、数少ない人だと思った。

山本太郎と三宅洋平の実質的な選対本部長を務めた斎藤まさし氏のネット初のインタビューで、生で見ていた人が488人もいた。このライブのこの数字は「日々坦々ライヴ」始まって以来の数字だった。

今回は、CNMスカイプ会議やブログで「衝撃スクープ」があることを告知していたが、それはあくまでも斎藤まさし氏にインタビューすること自体が「スクープ」だと言っていた。ところが内容自体が今まで表に出てこなかった事が多く、実質的なスクープになり、しかも、それをツイキャス生中継できた。

斎藤まさし氏インタビューのスクープの一つは、喜納昌吉氏が2004年の参院選に民主党から比例区で出馬するときに、沖縄で出馬会見をする際に、鳩山由紀夫氏、菅直人氏、小沢一郎氏に、それぞれ別々に連絡をして三人が記者会見に同席するまで、三人とも自分だけが沖縄に行くと思っていたとの事

山本太郎や三宅洋平を実質的に仕切っていた、週刊文春などにも報じられた斎藤まさし氏のインタビュー、岩上安身氏率いるIWJより先にインタビューできたことは、CNM(市民ネットメディアグループ)としては、価値があった。それに内容がスクープがふんだんにあったことは予想をはるかに超えた。

斎藤まさし氏をツイキャス生中継したら、100人フォロワーが増えた。「生活の党」市民リポーターとして、比例は三宅洋平に投票すると宣言し、実際に投票したことを明かしたら、多くの小沢一郎支持者からフォロー外されたところだったので、びっくり。

実は斎藤まさし氏にアポをとり、ブログで批判記事を書いた時の10倍以上の情報を24時間かけて読み込み臨んだ斎藤まさしインタビューだった。だから会った瞬間から「凄さ」を感じていた。



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映像:
7/25 ①斎藤まさし氏インタビュー(ネットメディア初)2013


7/25 ②斎藤まさし氏インタビュー(ネットメディア初)2013



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この記事を読んで誤解が氷解した。

「カンパとボランティアによる21世紀型市民選挙のススメ」
2002年5月18日<京都創政塾専門講座>~組織と選挙-市民の組織化~
講演:市民の党代表 斎藤まさしさん

http://ise.nahan.jp/kikou/2006/new0606-6.htm

カンパとボランティア選挙で負けなくなったんです

最近は全国を飛び回って話をしています。以前はしていませんでした。でも、去年から、こういう機会に、できるだけ話をするようにしているんです。

 なぜかと言うと、平成大不況と言われる大不況にありながら、それを打開すべき政治があまりにもひどいので、何とかしなければならないということが1つ。もう1つは、20年間いろいろな選挙にかかわってきましたが、4年ほど前から、あまり負けなくなりました。21世紀にどういう選挙をやるのが有効なのかについて、自分なりに1つの見方ができるようになったので、いままでの経験をできるだけ早く、たくさんの皆さんに伝えたいと思うようになりました。結論から言えば、カンパとボランティアの選挙ができるだけ早く、たくさん行なわれ、その選挙に勝つことだけが、いまの日本の政治を変える方法ではないかと思っています。

 皆さんの中には選挙に関心のある方がたくさんおられると思いますので、具体的な話をした方がよいと思います。私の話はできるだけ簡単にさせていただいて、ぜひ皆さんのほうから質問を出していただき、それにお答えしたいと思います。

『女たちの反乱』生産性出版を読んでください

 今日、去年の千葉県知事選挙の内幕を書いた本を持ってきました。『女たちの反乱』(生産性出版 國栖治雄著)という本です。私自身よく知らなかったことも書いてありますが、ただし若干ウソも書いてあります。例えば、私が選挙に出たことがあるかのように書いてあるのですが、そんな事実はありません。千葉県知事選挙の本は3冊出ていますが、選挙の過程をこれほど詳しく具体的に書いた本はありませんので、いちばん参考になると思います。ぜひ読んでいただきたいと思います。

組織のない候補が大組織を向こうに回して勝ち始めたんです

 私は“21世紀型ボランティア選挙”と言っていますが、なぜいまカンパとボランティアの選挙が勝てるようになったのか。千葉県知事選挙、川田悦子さんの衆院東京21区補欠選挙、栃木県知事選挙、そして、ついこの間の横浜市長選挙などがそうです。長野の田中康夫さんの2000年の選挙は少し違いました。かなりお金を使っていますし、連合という大きな組織も動いていたからです。

 このように、大きな組織や大政党を全部向こうに回しても、全く組織のない候補者が勝つということが最近の大きな選挙でたくさん起こってきた。なぜこういうことが可能になってきたのかという話を、まずしたいと思います。

2つ目は、そういう選挙に勝つために、何がいちばん必要なのか、勝つための戦略、戦術をどう作っていったらいいのかということ。

3番目には、具体的な方法のいくつかについて話したいと思います。

選挙は民主主義の指標

 いまの世の中には、経済団体、労働組合など、さまざまな社会団体があります。しかし、私は、候補者であろうが運動員であろうが投票する側であろうが、所属するさまざまな社会的諸団体の1員としてではなく、1人の個人として自発的に参加できるような選挙がどれだけできるのかが、民主主義の発展の1つの指標だと、ずっと思ってきました。そういう選挙をやって勝てないものだろうかと、20年間、選挙にかかわってきたわけです。

初めての選挙体験

 1980年に衆参ダブル選挙がありました。これが、私がかかわったはじめての選挙です。当時は米ソの冷戦が激しいころで、日本でもソ連脅威論、ソ連の侵略に備える軍備拡大が叫ばれていました。そうした中で、参院東京地方区に、自衛隊の統幕議長をやっていた人が有事立法を公約に掲げ、民社党公認候補として立候補しました。
それまで私は選挙なんか大嫌いだった。選挙なんてどうせろくでもないものだと思っていたんです。たぶんいまの若い人もそう思っているでしょうけれども、当時は私も若かった。でも、そういう人が東京地方区に出てきたので、「これはまずい」と思いました。そこで、いま韓国の大統領をしている金大中さんの拉致事件が起きたとき、自民党を離党して、国会議員を浪人をしていた宇都宮徳馬さん――ロッキード事件、金大中事件に怒って自民党を辞め、議員も辞めていた人です。ハト派として鳴らしていたこの人に、「選挙に出てください」と直訴に行ったんです。それが選挙にかかわるはじめです。

 ボランティアで一緒にいろんな運動をしていた70人くらいで押しかけたんです。
全くのボランティアで、しかも全くはじめての選挙なので、何をやっていいかわからなかったですね。ダブル選挙だったので、衆議院選挙と組まないと選挙ができない。
結果として、新自由クラブと社民連という2つの小さな政党の推薦を受けた。新自由クラブは河野洋平さんが代表、社民連は田英夫さんが代表。片方は自民党から出、片方は社会党から出て、両方ともあまり組織がなかった。新自由クラブと社民連は東京に人がいなかったので、いま民主党の幹事長をしている管直人さん、この人が社民連の候補者の1人で、それまで3回挑んだ選挙では次点にもなれなかったんですが、菅さんの選挙と宇都宮さんの選挙を両方1緒にすることになりました。結果は、すれすれの4番目で宇都宮さんが当選し、菅さんはいままで次点にもならなかったのが、いきなりトップ当選しました。これが私にとって、はじめての選挙だったんです。

選挙はまるで“戦争”だ

 この時の体験を通じて、選挙に対する見方が全く変わりました。選挙とはこんなに大変なことなんだ、こんなにすごいことなんだと本当に感じました。

 それまで私は知りませんでしたが、選挙をやっている人たちは、選挙カーを「戦車」と言うんです。選挙はまさに戦いなんです。それまで、カンボジアやフィリピンなど、海外のいくつかの戦場を見てきた経験がありますから、私の感覚で見て、これは本当に戦争なんだなと思いました。使う武器が違うだけで、何でもある。謀略あり、裏切りあり。攪乱があったり、奇襲もある。死人やケガ人も出ます。後でわかったのですが、選挙を一緒にやっていた方で、ガンで選挙直後に亡くなった方がいました。大変厳しい選挙だったけれど、その方はそれを感じさせず、私は選挙が終わるまで全く気づかなかった。そういう体験もしました。

 それで選挙に対する考え方が全く変わりました。選挙というのはこんなに厳しいものだ、本当に命がけでやっている人たちがいるんだと、非常に鮮烈な印象を受けました。それから見方が全然変わって、それ以来、いろんな選挙にかかわってきたんです。選挙というものは、そんなに簡単なものじゃないということを、まず皆さんにぜひ知っていただきたいと思います。

政治を変えるのは「選挙」だ

 政治を決定的に変化させるのは選挙です。国会の中でいくら議論しても、政治は全然動かない。やはり、動かすのは選挙の勝敗なんです。私は20年間、政治を見てきましたが、変わらない。それはなぜか、ということをずっと考えてきました。

 私は、最初のころは、「この人はすばらしい、応援できる」という人を、政党にこだわらず応援してきたんです。土井たか子さんや菅さん、こういう人が政治家になってくれたら政治がよくなるんじゃないかと思い、政党にこだわらずにやってきた。でも、やっぱり変わらない。

 なぜかと考えてみると、簡単なんです。やっぱり日本は政党政治で、無所属の人が国会に何人かいてもほとんど力にならない。もっとはっきり言うと、今の政党選挙は、どの政党も基本的には違わないと思うんです。同じような選挙をする政党がいまのままである限り、政治は変わらない。個人的にすばらしい資質や理想をどんなに持っていても、政党に所属していれば、その政党の枠を超えられないし、超えようとしたら追い出されてしまう。こうして、何もできない現実がある。

「選挙」そのものを変えないと、政治は変わらない

 そういう経験を経て達した私の結論は、選挙のやり方そのものを根本から変えなければ政治は変わらない、ということです。選挙をまず変えて、今までの選挙とは全く違う選挙をやり、その中で勝ち抜いてきた人たちが新しい政党になったり、1つのまとまりになって力を持たない限り、日本の政治を変えるのは不可能だろうということです。

 なぜなら、いま、自民党から企業・官僚組織・業界団体を除いたら、たぶん選挙は不可能です。もし連合がなかったら民主党は選挙ができない。公明党から創価学会を除いたら、たぶん泡沫候補になってしまうでしょう。共産党から全労連・民商を除いたら、選挙はできない。社民党も組合が主流。

 こうした官僚組織・企業・業界団体・労働組合・宗教団体は、戦後の経済成長の中で大きな力を持ってきました。現存する主要政党は、経済成長の中で生まれてくる利益のパイを分ける争いをこうした利益団体の代理でやってきた。その点では基本的に共通しており、どこがより多く分け前を取るかの争いだったんです。だから、大きな利益団体なしでは、これらの政党はやっていけない。選挙でどうしても必要なのは、票、お金、人手。これを多く持つ団体をバックにしている点で、いままでの政党はみんな共通しています。そういう選挙をやっている限り、政治家はそこから離れられない。議員というのは落選するのが1番怖い。だから、国民多数から見てその団体が少数であっても、どっちを最終的に取るかとなると、やっぱりその団体に縛られてしまう。だから、そうした組織から金・票・人をもらって勝つという選挙が続いている限り、今の政治は変わらないというのが私の結論なのです。

選挙に勝てるのは、相手が弱くなったからだ

 だから、カンパとボランティアだけで勝つにはどうするのか、ということを私は20年間やってきたんです。

 20年前の菅さんの選挙の時は、3回国政選挙に挑戦して1度も次点にもなっていない、本当にお金もなければ人手もないという選挙でした。でも、たまたま勝てたんです。ダブル選挙で投票率が上がったことも大きかったのですが、20年前でも、そういう選挙に勝ったことはある。しかし、当時は、本当に何にもないのに勝てることは希だった。大きな選挙はなかなか勝てなかった。投票率が下がるとたいていは勝てなかった。

 それが勝てるようになったのは4年ほど前からです。それはなぜか。「平成大不況」といわれる不況のためなんです。というのは、いまの政党はみんな、選挙をやる時にはそれぞれの団体に票とお金と人を頼る。ところが、不況の中で、かつてのようにいかなくなってきた。私たちは、以前と違う選挙のやり方をしてるわけじゃないし、そんなに力がついたわけでもない。では、なぜ勝てるようになったのかと言うと、答えは簡単です。相手が急速に弱くなったからです。

 いままでの既成政党や労働組合はみんな、ものすごく選挙に弱くなってきた。公明党はなかなか力が落ちないんですけども、それでも私は、弱くなってきていると思う。公明党のバックの某宗教団体は現世利益を売り物にしていますが、やはり多くの宗教と同様に、これも経済成長があってこそ伸びるんですね。既成の政党や労働組合は経済成長を前提にしてきた。こうした20世紀の社会的組織が急速に衰弱しているんです。むしろ崩壊しつつあると言ったほうが実態に近いと思います。選挙では、これが、本当にドラスティックに出ている。

横浜市長選挙の結果は、予想を越えたんです

 いま、これまでは考えられなかったことが起きています。例えば、3月の横浜市長選挙。こういう大きな選挙になると、マスコミ各社が世論調査をします。選挙期間に入ってから2回やったんですが、最初は3対1、真ん中の時に2対1ぐらいでした。1週間前でも3対2でした。これでは、いままでの常識から見ると届かない。私も勝てないと思っていたんです。ところが最後、本当にわずかの差ですけれども、2万票差で勝っちゃった。本人も予想してない。私も予想してない。マスコミも全部、これは届かないと思っていたんです。

2002年4月参院新潟補選 黒岩たかひろ氏の圧勝

 4月の参院新潟補欠選挙も、私は最初から勝つつもりでやっていましたが、それでも、あれだけ大差がつくとは思っていませんでした。20市のうち佐渡の1市を除く19市で勝ち、郡部でも7割以上のところで勝っている。「自民党王国」と言われてきた新潟では、いままでの常識では考えられないことが起こってきているのです。

 新潟では、選挙の主力は土建屋さん。でも、自民党がいくら尻を叩いても、150人もの国会議員、とくに参議院比例区選出の業界団体出身の国会議員を個別企業に入れていくら尻を叩いても、現実に動かないんです。いやいやながら、集票してるんです。理由は簡単です。公共事業がこれだけ減っていれば、選挙で頑張っても見返りがない。だから、動かないんです。労働組合も同様です。かつては選挙に勝てば賃金が上がるという幻想を持てた。いまはダメ。いくら選挙で頑張っても、賃下げになってしまう現実があるので、労働組合も動かないんです。

ボランティア市民選挙が勝てる時代、それが政治を変える道

 私は、参院新潟補選で、はじめて連合という労働組合と一緒に選挙をやりました。いつもは敵側だったんです。はっきり言って、連合と言うと大きな組織だと思ったけれども、こんなモノかと思うくらいに動かない。力はあるんですけれども、こんな程度かとビックリしました。賃上げ目的でやってきた労働組合は、本当にもうダメという状況です。

 ですから、理由はきわめて簡単です。千葉も、横浜も、新潟も特殊じゃない。本当に何人かの市民が覚悟を決めて、ボランティア選挙をやって、候補者を立てて戦えば、すべての政党や労働組合、宗教団体を敵に回しても勝てる。もう、いくつもそういうことが起きている。

 大きな組織に頼るのではなく、市民がまず自分たちで、カンパとボランティアだけで選挙をやると腹を決めて、これを徹底してやれば、21世紀の選挙は勝てると思っています。ですから、いまは、できるだけ多くのところに出向いて、こういう話をし、「皆さんぜひやりましょう」と自信を持って言える。まさに、21世紀は市民ボランティア選挙の時代、それが勝てる時代です。逆に、そういう選挙をやって勝たない限り、いまの日本の政治をどれだけ批判し、嘆き、馬鹿にしても、絶対に政治は変わらない。

日本の民主主義選挙はまだ50年。欧米は100年

 いまの国会の政党には、本質的な政策の違いがほとんどないと思っています。教育や福祉は、みんなが言う。例えば、そういう分野に関する自民党の政策は、民主党も大差はない。逆に、差がなくなっているところが問題だと思うのです。本質的なところで差がないということは、これらの20世紀型の政党は、たぶん、いま求められている課題には答えられないということだと思うのです。

 いまの日本の政治は、残念ながら、政策で対立しているんじゃない。日本の民主主義はまだ、それ以前のところにある。そもそも、カンパとボランティアで選挙をやるというのは、民主主義が100年の歴史を持っているところでは当たり前。イギリスにしても、ヨーロッパ各国にしても、アメリカにしても、ニュージーランドにしても、民主主義選挙が百年以上の歴史を持っているところでは、当たり前ですね。候補を自前で立てるのも当たり前だし、ボランティア選挙にしても、学生さんが選挙をやると大学の単位として認められるところがあるくらいです。ところが、日本の民主主義選挙は50年の歴史しかない。これが日本の発展段階だということです。そういう選挙が当たり前になるということが、まず前提。その時にはじめて、21世紀の課題に対して、政策的な対立が生まれ、それを機軸にした政治の再編成というものが本当の意味で可能になるんじゃないかと、私は思います。

選挙の心構えは2つなんです

 次に、選挙をどういうふうにやればいいかという、いちばん基本的なことがらです。つまり、どうすれば勝てるか、ということです。

 私は、選挙をやる時に、2つの基本的な見方があるんです。どういう選挙でも、共通して、これだけは必ず頭に入れておく。

その1「2つとして同じ選挙はない」

 1つは、「2つとして同じ選挙はない。2度と同じ選挙はしない」ということ。いろんなレベルの選挙があります。知事選挙や首長選挙のように、1議席を争うもの。あるいは、2議席から10議席のいわゆる中選挙区選挙。さらに、定数が15とか20とか30の地方選挙……。もう、全然違うんです。とくに、当選者が1人の選挙と2人以上の選挙は全然違います。

 選挙の各級によっての違い、定数によっての違い、これはいちばんの違いですけども、それだけではなく、どこの地域の選挙か、またどういう構図の選挙か、つまり政党の組み合わせとか、候補者が何人いるかとか、そういうことでも全く違う。もっと言えば、同じ候補者が、同じ選挙に、例えば3回立候補したとしても、1回目、2回目、3回目は全然違う。経験者の方はわかると思いますが、初めての選挙と2回目の選挙は、全然別のものです。同じことをやったら、まずダメ。同じ選挙というものは2度ないんです。私がいつも心掛けているのは、2度と同じ選挙はやらない、ということです。

その2「100万票も1票の積み重ね」

 もう1つは、いわゆる「風だより」の浮動票選挙は絶対にやらない。確かに、たまたま運がよくて、それで勝てる選挙もあるにはある。しかし、運を天に任せて選挙をやるわけにはいきません。選挙は勝たなくてはいけない。だから、そういう選挙は絶対にやらないと私は考えている。要するに、どんな選挙でも、とにかく1票、1票を大切にするということです。私はよく、「百万票も1票の積み重ね」という言い方をするんです。百万票とらなきゃいけない選挙でも、1票が大事なんです。1人ひとりの支持を獲得することが百万票になっていくんであって、数百票差で勝てる選挙もたくさんある。とにかく1人ひとりの有権者の支持を獲得して、具体的にいかに票を積んでいくかをいつも考えている。

事前に戦略がわかれば、その選挙は負けません

 この2つは、私が選挙をやる時にいちばん大事にしていることです。それを前提にして、個々の選挙をやる時に、2度と同じことをやらないという立場から、この選挙はどうやったら勝てるかと、戦略を考えるんです。そして、はっきり言えば、選挙の前にそれがわかった選挙は負けません。告示の前に、こうやれば勝てるということが見つけられた選挙は負けないんです。そして、戦略がハッキリすると、戦術でいちばん大事だという具体的な方法も見えてくる。つまり、お金も人もここに集中すればいいんだということが見えてくるんです。それが見つかったら、その選挙は負けません。

 もちろん、それがわからないまま、選挙に突入することもあります。選挙のある段階に入って、それがわかる。でも、間に合う時と、間に合わない時がある。最後までわからないままでやることもある。いずれにしても、それをいかに早く見つけ出すかということがカギなのです。

 だから、選挙を始める前に、それをよく研究することです。この選挙は、こういう選挙だから、こういう戦略で、こうやればいいというものを、徹底して事前に考える。調査して、考えることがすごく大事です。

同じ戦術でやってる選挙はひとつもない

 具体的に例を挙げて、お話しましょう。

 皆さんのお手元に、私のインタビュー記事が載った『週刊朝日』(2001年5月4日)のコピーをお配りしています。これは、週刊誌の記者が勝手に書いたものなので、これが私の言いたい主要なことではないんですけれども、いくつかの選挙でとった特徴的な戦術がまとめられています。これを見ていただいてもわかるように、私のやってきたことは、選挙ごとに全部違うんです。同じ戦術でやっている選挙は1つもないんです。

千葉県知事選 堂本あき子選挙 演説をしないという戦術

 例えば、これにはみんなビックリしたんですけど、千葉の知事選挙では、私は、候補者である堂本あき子さんに「演説はやめろ」と言いました。選挙の第1声で、この選挙では演説をしないということを宣言してください、と言った。演説、つまり一方的に話をするのは、最初の演説と、最終日の午後8時前の演説だけにしてください、あとは一切演説をしないでください、と言った。これは、別に奇をてらって言ったわけじゃありません。演説をしない選挙というのは、青島幸男さんを除けば、ほとんど過去に例がありません。これは、実を言うと、いくつかの理由があったんです。

いちばんの直接的な理由は、候補者の演説があまりよくなかったんです。演説が下手と言うことではありません。演説なしのいちばんの理由は、声が通らないこと。マイクを使っても、ちょっと離れると通らない。私なんかは、悪い声だけど、案外通る。
でも、きれいな声でも、届かない“声質”ってあるんです。堂本さんは、音量を上げても、ちょっと離れると聞こえない。

そして、もう1つは、堂本さんの個性は、石原慎太郎さんと逆で、トップダウン型ではなく、徹底して人の意見を聴くスタイル。私は、市民、国民の声を聴いて政策をつくっていくボトムアップ型のほうが21世紀型の政治だと思ってるので、そういう姿勢、つまり徹底した対話を選挙運動で表現したかった。つまり、一方的に演説して伝えるのではなく、人の意見を聴く、県民の意見を徹底して聴くということを表現したかった。対話型の選挙、対話型の県政ということです。一方、彼女はテレビの仕事していたのでインタビューがすごく上手なんです。そのうえ、国会議員を12年やっていたから、いろいろな政策分野に強く、アドリブが効く。いきなり質問を受けても対応ができる。国会議員でも、なかなか、みんながそうじゃない。皆さんご存知のように、いろんな法案が出てくるとき、政党の議員さんたちは、分野外のことはほとんど見ていない。ところが、彼女の場合は、いろんな分野で質問を受けても、政策で各分野の対応が効く。それで、演説をしないというこの戦術が可能になったんです。

 演説をしないで、何をしていたのかというと、有権者にインタビューをしていたんです。「今の県政にどんな要望がありますか?」と、ひたすら聞く選挙です。だから、宣伝カーの上には一切乗らない。上から見下ろすのは必要ないですよね。聞いて回るのだから、常に下にいる。そのためには、有線マイクじゃなくて、ワイヤレスマイクがいる。そうすれば、候補者が歩ける。これは、もちろん例えの話です。状況が違い、候補者も違えば、戦術も自ずと違ってきます。

戦略は、全国から千葉の票を起こそう

 千葉の場合、戦略的に言うと、60万票取れば確実に勝てると考えました。有権者の数、予想投票率を私なりに分析して、60万票取れば当確。その60万票をどう取るか。しかし、全くゼロからのスタートで、本当に何もなかったのです。

最初、千葉に事務所を借りに行った時には、わずか3人しかいませんでした。代表の人と事務局長と私です。お金はゼロでした。わずか1ヵ月で60万票積むなんて、いままでの常識から言ったらできっこない。

 やれるとしたら、方法は1つしかない。千葉県の中で選挙をやったら、この選挙は絶対に勝てない。全国選挙にしないと勝てない。東京都と神奈川県、千葉県、埼玉県――この1都3県は、地方からきた人が圧倒的に多い。しかも全国からまんべんなく人がきているんです。だから、千葉県の中の票=500万票を全国から起こせる。たまたま千葉だったからこの戦略でいける。それで、堂本さんのネットワーク、私のネットワーク、ありとあらゆるネットワークを使って、全国の人たちに集票を頼みました。

武器は1にポスター、2にハガキ、3が電話で、4チラシ

 全国選挙にするための戦術として千葉で何をやったかというと、選挙ハガキです。選挙本番になると、許された武器というのは、本当に限られてくる。私は、いつも言うんですが、「1にポスター、2にハガキ、3に電話で、4チラシ」――基本的には、これぐらいしかないんです。選挙公報は、選挙によってある時とない時がありますが、この4つは、ほとんどの選挙で使える。この4つの武器を、どうやってもっとも有効に使うか、どこに1番力を入れるか。それは、選挙によって全然違ってくるんです。千葉の場合は、徹底してハガキにしました。お金が無いし人手もないので、事前ポスターなんて貼りようがない。だから、事前ポスターは無し。徹底してハガキです。

選挙ハガキの使い方

 選挙の種類によって枚数は違いますが、選挙の期間中に公費(税金)で、候補の宣伝や投票依頼の文章を書いたハガキが出せます。普通、各政党がこれをどういうふうに使うかと言うと、大きな選挙では、それぞれの団体の名簿をハガキに書き写して出すというのがほとんどです。

 でも、私は、選挙ハガキをそういうふうには絶対に使わないようにしている。どんな選挙でも、1人ひとりにきちんと頼んで、その人の知り合いに宛ててきちんと書いてもらう。宛名も、メッセージも、自分がなぜこの人を推すかということも、書いてもらうようにしている。

 参院新潟補選で使ったハガキセットをご紹介しましょう。①選挙事務所の宛名を書いた返信用封筒。その中に、②選挙ハガキとはどういうものか、具体的な書き方、お願いの文章を書いたマニュアル、③それに選挙ハガキを何枚か入れる。ハガキの枚数は、3枚であったり、5枚であったり、10枚であったり……、どの選挙でもだいたい同じです。

 ハガキのミソは、相手の住所と一緒に、電話番号を書き込んでもらうことです。メッセージ欄は必ず入れる。そして、文章に投票依頼の文句は入れないことです。投票依頼が入ると、事前に配布した場合、違反文書になってしまうからです。

堂本選挙はハガキで1票を積み上げた…目指せ!20万票!

 千葉の場合、私はいちばん最初の選対会議でこう言ったんです。「60万票取ろうと思ったら、マスコミの最初の世論調査が入るまでに、20万票固めないと無理だ。その時点で横並びにならず、離されて3番目だったら、多くの有権者の選択肢に入れてもらえないから勝てませんよ」と。だから、最初の世論調査が入るまでに、選挙ハガキで20万票固める、そこにすべてを集中しないとダメだと。ほかのことはしなくていいから、最初の世論調査が入るまでに20万票を固めようという話をしました。

 これだけ大きな選挙になると、必ず世論調査が入ります。だいたい選挙に入って最初の日曜日というのが多い。それまでに20万票を固めようと。そうすれば、1番か2番、悪くても僅差で3位に入る。

 その方法として、ハガキのほかには方法はない。選挙ハガキを大量に刷り、それを全国のあらゆる人に配って、どれだけ集められるか。『女たちの反乱』の本の中にも出てきますが、候補者自身、誰に会ってもハガキを頼む。全員でハガキを頼む。これを徹底的にやった。公費で出せる枚数は5万枚くらいですが、私は最初、60万枚刷ろうと言ったんです。でも、お金がないという理由で却下されました。それで、30万枚しか刷れませんでしたが、後で刷り増しして50万枚になりました。最初から60万枚刷っていれば、もっとやれたと思います。 あらゆる人づてを使って、あらゆるネットを使って、とにかく全国に撒いた。それを回収して、ハガキに書いてある宛先の電話番号にみんなで電話をかけた。ハガキ自体はまとめて出せますが、手間がかかるのは、返ってきたハガキにかける電話です。

親ハガキから、子ハガキ、孫ハガキに…ハガキのネズミ講だ!

 次は、集まったボランティアの人たちに、いかに電話かけをやってもらうか。その電話で何をしたかというと、投票依頼はもちろんですが、すでに、ハガキを書いてくれた人が宛名の人に電話をしてくれている場合が多いんです。だから、支持者になってくれている人は多い。したがって、その人にまたハガキを頼む。そのハガキを回収して電話する――という形で「ネズミ講」をやっていったわけです。徹底したネズミ講をやる――千葉では、それが環だった。そのほかのことは、何をやっても間に合わない。だから、それだけを徹底してやる。こうして、千葉の場合、告示前に何をやるかがはっきりしていた。だから、動揺することはなかった。いろんな意見は出てきたけれども、みんながハガキに集中した。

 しかし、どの選挙でも、それでいいわけではありません。全部違うんです。同じ大きな選挙でも、選挙によってみんな違う。例えば1都3県以外でそれをやろうとしても、全国選挙はできません。

2000年広島市長選 秋葉忠利選挙の戦略と戦術

 もう1つ、違う例は、広島の市長選挙です。広島市は人口ほぼ120万くらい、比較的大きな都市の市長選挙です。ここで何をやったかというと、いちばん大きかったのは、「集会をやめよう」ということでした。

私は、選挙本番に入ってからの集会や個人演説会は、ほとんどやらない。よほど弱い候補者の場合に、強く見せかけるために人を集める、というのはやったことがありますが、基本的には集会はやらない主義です。なぜかというと、理由は簡単。個人演説会に集まってくれる人は、ほとんどが支持者です。個人演説会をやれば、支持者を集めるのに時間はかかるし労力もお金もかかる。候補も時間を割かれる。そんなところに候補者を出すのだったら、一般の有権者のところへ歩かせた方がいい。支持者への働きかけは選挙前にやっておくべきことであって、選挙本番に入ってから、貴重な時間をこうしたことに費やすべきではない。ただ、候補者が弱いと思われている時に、「弱くないんだ、これだけ力があるんだ」ということをマスコミにも他陣営にも見せつけるために、大きな集会をあえて無理してやったことはあります。しかし、基本的にはやらない。人手とお金と時間がもったいない。

 広島の場合、候補者の秋葉忠利さんは社民党の代議士でした。社民党(旧社会党)の選挙というのは、夜はやっぱり組合員を動員しての演説会なんです。毎日、個人演説会をやっていく。それはものすごく人手と手間がかかる。秋葉さんは社民党を喧嘩しておん出て、市長選に出たものだから、応援してくれる組合はたった1つの600人の組合しかない。だから、集会をやって格好をつけようと思うと大変なわけです。
もうそれだけで選挙は終わってしまう。とにかくそれをやめようと。そのことを受け入れてもらったことがすごく大きかった。その段階で、それにかかるお金と人手を全部ほかへ回せました。

知名度を最大限活用する 夜の繁華街で握手 カラオケ

 この選挙では、彼が1番知名度が高かった。名前と顔が売れており、広島では有名人です。これを最大限に活用し、ひたすら歩いてもらって、ひたすら握手をする。人がいるところに行って、ひたすら握手をする。でも、広島には、そんなところはあまりたくさんありません。大きな盛り場は1つしかない。

 ところで、選挙運動は投票日前日まで、24時間できます。真夜中に妨害のために電話をかけられことがあります。実は、宇都宮徳馬さんの選挙の時、相手陣営にこれを徹底してやられたんです。「宇都宮事務所です」と真夜中に電話をかければ、かけられたほうは怒るに決まっている。でも、これは相手に打撃を与える方法としてはきわめて効果的。こんなことも現実にはあるんです。でも、逆に言うと、夜中の2時、3時に電話をしちゃいけないということはないんです。選挙運動は、法律でも24時間認められている。でも、夜中の2時、3時にやれることは限られています。そこで、広島の場合、やったことは、夜、繁華街をひたすら歩いて握手するという作戦です。これは、候補者の名前と顔が売れているから可能だったんです。彼は有名人だから、歩いて握手しても嫌がられない。酔っぱらいが喜んで、「オー、頑張ってるなー」なんて握手を求めにくるんです。

 もう1つは、カラオケスナックです。これは、たまたま、彼がカラオケ好きだから、こういう戦術ができたんですけれども、店に人を集めてもらったり、いきなりパッと入っていって、カラオケを歌わせてもらう。そんなことをやった候補は誰もいないので、みんなビックリする。サクラばかりじゃないので普通のお客さんもいるわけです。そして、移動して歩いている間は、徹底して握手。それは、たまたま候補者がカラオケ好きで、盛り場がひとつしかない、みんながそこに集まってくるから、そういう戦術ができたということです。

1998年参院東京選挙区 中村敦夫選挙の場合

 握手作戦はきわめて有効です。98年の参院東京選挙区の中村敦夫さんの選挙のときは、これがすごく有効でした。彼は朝が弱いので、朝の駅頭宣伝は組めない。中村敦夫選挙では、とにかく人がいるところを把握することが大切でした。どの時間帯に、どこに行けば、人がいるのか。東京都内全域で、まんべんなく全域の住民に知らせるにはどうするか。もっともたくさんの人たちと握手するにはどうするか。中村敦夫さんの選挙では、そのために、選挙期間中、最初から最後までの“スケジュールをどう組むか”を徹底的にやりました。

2002年3院新潟補選 黒岩たかひろ選挙の場合

 それこそ「影武者を使う」というようなこともあります。実は参院新潟補選で、私自身が影武者になりました。大きな選挙になると、有権者が候補者にあったことがない、声を聴いたこともないというような地域もでてきます。とくに新人の場合はそうです。

 この選挙は連合や野党も推薦しての選挙だったので、私はやりたくなかったんですが、しかたがなく、夜の個人演説会をやったんです。その間、時間が無駄なわけですね。候補者のいない宣伝カーはものすごく弱くなってしまう。しかたがないので、代わりに宣伝カーに乗って、候補者になりきるわけです。候補者には「私が……」と言わせるんですけれども、私がそれを言ったらウソになるので、「私が……」だけは言わない。でも、自分が黒岩たかひろになったつもりで、「黒岩たかひろです」「黒岩たかひろです」とやるわけです。そして、声をからす。本当に、からすんです。自分が候補者になり切らないとダメです。本当に勝ちたいという思いがないと、声に出ちゃう。すると、候補者と間違えて、みんな家から出てくるんです。これは辛かったですよ。出てきた人に顔が見えると、違うとすぐにわかっちゃう。候補者じゃないとわかった時の、出てきた人の表情は本当に辛かった。

選挙は何でもあり、その知恵比べだ

 ですから、「何でもあり」なんです。もちろん、何をやってもいいってわけじゃないですけれども、選挙違反じゃないことは、やっていいんです。選挙はその知恵比べだと私は思っている。お金も何にも無く選挙をやって勝つためには、無いお金と人手をいかに作るかということと、戦略と戦術で知恵をどう使うかということしか方法はないんです。だから、3つ例を挙げましたが、全て違うんです。首長選挙、定数1の選挙、地方議員選挙……いろいろあるけれども、選挙の数だけ戦略と戦術があるんです。

選挙は“足”だ

 一般市の市議選のように、だいたい2千票取れば勝てる選挙の場合はどうでしょうか。私は、2千票までの選挙は、お金も組織も知名度も、全く何にもないところから始めても、半年間本気でやれば、よほど候補者に向いてない人の場合を除いては、1人でも勝てると思っています。これは、小沢一郎さんと同じ意見なんですけれど、選挙は足なんです。半年間本当に歩いたら、農村部で家が離れているなど、特殊な条件がない限り、少なくとも1人で1万軒は歩ける。いままでの経験で、いちばん歩いた人は、2万件面接しました。在宅率は平日の昼間で4割前後ですから、100軒歩いても、40軒しか面接できない。土日はドッと上がりますから、土日が“稼ぎ時”です。あとは夜。夜6時から8時が、歩くのに1番いい時間帯です。今回、新潟の田舎を回ってきましたが、田舎でもそうです。ただ、農村は、農閑期かどうか、とくに新潟は雪が多いので、季節によっても異なります。ちなみに、電話でいうと、普通、午後9時までは大丈夫です。この前の新潟の選挙では、既成政党の人たちには叱られましたが、9時半までは大丈夫でした。電話もまた、土日と夜が勝負です。

 とにかく、徹底して歩くだけで、私はやれると思います。1軒1軒歩いて、自分を売り込む。そういう選挙に向いているのは、やはり営業タイプの人だと思います。

事前ポスターを貼ろう

 いちばん効果的な選挙の武器は、事前ポスターです。これは、来年の統一地方選挙に出ようという人は、ぜひ早く決断されたほうがいいと思います。いま、これをやらせないために選挙法が改悪され、以前のように候補者だけのポスターは、6ヵ月前から貼れなくりました。しかし、それを過ぎても、2人か3人のポスターにすれば貼れる。これは、政党しか貼れないと思っている人もおられますけれど、そんなことはありません。無所属でも貼れる。現職の任期が終わる6ヵ月前までは、1人のポスターが貼れますから、いまが勝負です。早いもの勝ちです。やはり1人ポスターのほうが断然効果的です。だから、来年出ようと思う人は、6ヵ月以上前に、1人ポスターを持って、貼って歩く。候補者1人だけでもやろうという選挙なら、基本的な方法は、そうした事前の政治活動用ポスターを持ち、自分を売り込むチラシを持ち、ハガキセットを持って、(集合住宅では、署名をもって)、「ポスターを貼らせて下さい」と1軒1軒を回る。2回は回れないので、行けるところまで回る。ポスターを貼らせてもらったら、支持依頼をする。それもOKだったら、ハガキを頼む。それもOKだったら、カンパを頼んだり、ボランティアに来てくださいと頼む。これが基本です。1人でできますから、貼ってもらって、6ヵ月前になったら、また2人(3人)ポスターに貼り替える。2人になった場合には、いかに自分を目立たせるかというポスターのデザインに知恵を絞ってください。



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斎藤まさし氏が主筆を務めていた「新生」という市民の党の機関紙のバックナンバーを集めネットで読めるようにされている方から情報をいただいたので、URLを貼っておく。
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