文藝春秋に再掲された予言の書「日本の自殺」のスゴイ内容と選挙

月刊文藝春秋の記事が話題になっている。

36年も前に書かれた論文を最新号で再掲させていて、しかも、それがトップ記事になっているというのだ。

詳しい内容はJ-CASTニュースを読んでいただくとして、いつもの『楽天ソーシャルニュース』に投稿した。

まだ、インターネットもない時代に書かれたものとは信じがたい、というのが読んだ第一感想だ。

1975年、月刊誌「文芸春秋」に掲載された論文、「日本の自殺」を、朝日新聞が12年1月10日付け1面に掲載した若宮啓文主筆が取り上げ、話題となり、文芸春秋最新号で≪予言の書「日本の自殺」再考≫というタイトルで再掲された。

しかもトップ記事としての扱いで異例だというJ-CASTの記事を読み、早速買いに行った。

だいぶ保守的色彩が強いが、これは目を通す価値が十分あると思う。



参照:

「文芸春秋」が37年前の論文「日本の自殺」を再掲載 朝日新聞の「エール」に応える
(J-CASTニュース2012/2/10 19:24) 

この記事に出てくる朝日新聞の記事は、途中までしか読めないが、読んだ方が感想をブログに書いている。

〈座標軸〉「日本の自殺」を憂う 明日の社会に責任を
主筆・若宮啓文
 今年の正月ほど多くの日本人が亡き人の鎮魂を祈り、家族や社会の幸せを願った年も少なかったのではないか。3・11後の苦難が続くこの国である。  天災ではあった。だが、人災でもあった。自…写真付き記事



2012年1月10日付・朝日新聞「日本の自殺を憂う」に思う
(『今津のオヤジのつぶやき』2012年01月12日) 

また、日経新聞でも昨年9月にこの論文が紹介されているので貼っておく。

「宇宙戦争」と「日本の自殺」より ユーロ危機だけでなく、中東の民主化運動などの国や地域を見ていたら、30年以上前に発表されたある論文のことを思い出した。1975年(昭和50年)2月、雑誌「文芸春秋」に載った「日本の自殺」だ。「グループ一九八四年」という政治、経済、社会学などを専攻する学者集団によって書かれたものだ。

このなかで記憶の中に鮮明に残っている箇所がある。人類約6000年の歴史の中で21の文明(マヤ、シリア、ヒッタイト、エジプト、ギリシャ、ローマなど)が発生し、成長して、あるものはやがて脱落、消滅していったという部分だ。文明が消え去るのは外敵によって滅ぼされたのではなく、内部崩壊によってであると。「日本の自殺」では特にギリシャ・ローマの没落に焦点を当てて分析・検討を加えている。まさに今回のユーロ危機の舞台だ。

没落の理由を一言で表現するならこうなる。「パンとサーカスで滅びた」。広大な領土と奴隷によって豊かな暮らしが出来たローマの市民は、次第に働かなくなり、政治家のところに行き、「パンをよこせ、食料をよこせ」と要求する。大衆迎合的な政治家はパンを与えた。働かなくなったローマの人たちは暇をもてあまし、円形競技場でサーカスを見るようになった。アテネでは市民が「サーカスを見てやるのだから、見物料をよこせ」と、本末転倒な要求まであったという。

論文のエピローグ「歴史の教訓」として(1)国民が自らのエゴを自制することを忘れたこと(2)自らの力で解決するという自立の精神と気概を失うこと(3)エリート(政治家、学者、産業人、労働運動家など)が大衆迎合主義に走ること(4)年上の世代がいたずらに年下の世代にこびへつらうこと(5)幸福を物や金だけではかること、を挙げた。(日経新聞電子版2011/9/30パンとサーカスがはびこる「日本の自殺」)



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この論文はバブル崩壊前の1975年に書かれている。当時としてもまだ高度経済成長の中にあり、何らかの景気後退や震災などの大きなショック的要素があったわけではない中での、論文による警鐘となっている。しかし、その後の日本や世界が、この予言どおりに衰退の方向に向かっていってしまっていることを考えると、文明の栄枯盛衰は一つの法則の中にあること、その教訓はいかされないことなどネガティブな方向にどうしても傾いてしまう。まあ、同じような繰り返しのようでいて、よく見るとらせん状に発展しているのかもしれない。

同じ文藝春秋3月号に興味深い選挙分析の記事があった。

「政界激震の選挙予測」と題して、選挙プランナーの三浦博史が、橋下・石原新党が選挙にどんな影響を及ぼすのかを、全国の選挙区別に詳しく書いている。通常週刊誌でやるような企画だが、選挙が近づいていることをうかがわせる。

まず、その予想議席を見てみることにする。

民主党292→140
自民党118→229
公明党21→31
共産党9 →8
新党きづな9→0
社民党6→4
国民新党4→2
みんなの党5→37
新党大地・新民主3→1
たちあがれ日本2→3
減税日本1→3
新党改革0→0
大阪維新0→16
無所属8→4

記事の要点

現在150人いるといわれる小沢グループの一回生議員は、そのほとんどが落選し、小沢グループの規模は大幅に縮小。

自民と公明を合わせれば260議席となり過半数を確保し、悲願の政権復帰を果たすことになるが、絶対安定多数の269議席には達しないため政界再編が必至。

選挙ではみんなの党と維新の会が連携し相互支援をする。

個々の選挙区では、菅直人前首相が落選の危機、すでに報じられている、小宮山洋子、手塚仁雄は苦戦ということだ。

キーワードは「東日本大震災の総括」



まあ、小沢一郎嫌いな天下の文芸春秋だから、特に小沢さんの部分は辛口である。
また、どう考えても次期衆院選のテーマは「増税」なのではないかと思うのだが・・・。

小沢さんは、先日来、一年生議員を一人ひとり呼び、党から出ている選挙分析を持参させている。
党ではこの分析結果が思いの外よかったとのことで、一説には一年生議員の半数が勝ち上がってくる、という甘い結果が出ているようなのだ。(鈴木哲夫の核心リポート2012.01.16)

たぶん、このくらいの分析は既に小沢さんも持っていて、現実にはより厳しいものだという認識に立っているということも小沢さんの言動から想像できる。


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先週、かなり小沢さんは露出を強め、繰り返し増税に突き進む野田内閣を批判している。

「お金がないから増税というのは国民に対する背信行為。財源を見いだす努力をやった上での話でないといけない」

「無神経で平気でやっており、絶対国民の支持は得られない。せっかく作った民主党政権だが、たぶんこのままだと失敗する」と厳しく批判した。

「行政を根本から変える作業は緒に就いていない。そういうことをやらずに増税というのは有権者を冒涜(ぼうとく)している」

大阪市の橋下徹市長が注目を集めていることについては、「既成政党や政権交代を果たした民主党への期待はずれ、不信感。橋下さんに期待せざるを得ない気持ちの表れじゃないか」

小沢氏が消費税増税関連法案の採決時に造反する考えを表明してから初の勉強会だった。周辺は「造反明言後に101人も集まった意味は大きい」と強調した。秘書などの代理出席は、24人ということで125人になる。

さらに小沢グループの広野参院議員がこの日、消費税増税方針に反発して輿石東幹事長(75)に広報委員長の辞表を提出し、受理されている。

小沢氏周辺の関係者が次のように言っていると日刊ゲンダイが書いている。

小沢周辺は「野田首相は、つくづく小沢さんという人間を理解していない」と声を揃えている。
「小沢さんは国民の立場で、『増税には最初から反対。筋道が違う』と主張している。あくまでも『国民生活が第一』。その考えにブレはありません。小沢さんにすれば、この時期の増税は『国民のために、やってはいけないこと』です。それでも野田政権が無理やり増税法案を通そうとするのであれば、国民のために政権を潰すしかない。最初に理念があって、その後の政治的行動は理念を実現するための手段なのです。政権運営や延命を図るために『小沢懐柔』を持ち出した野田さんとは発想が違う。小沢一郎という男は、情や権力維持のために節を曲げるようなことはしない。それこそ国民への裏切り行為です。そこが野田さんは分かっていない。
なぜ、政治家をやっているのか。権力欲しさか、国民のためか。そこからして根本的に違うのです」



これらの選挙分析や小沢さんの発言などをみると、やはり政界再編は必至だということがわかる。

先日のフツーの市民との対話で、

「どこも過半数を取れない状況は日本にとって不幸で、何としてもそれは防ぎたい」

と力強く発言していたが、これはまさに決意の表れであり、今後ますます民主党内において多数は工作で、採決での造反圧力を強めていくことになる。



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