「TPP例外なしは削除せず」・・・最初から米国ペースでスタート!今後の日米交渉を暗示

「全ての物品およびサービスを貿易自由化交渉のテーブルに乗せるとの野田首相の発言を、大統領は歓迎する」

これはホワイトハウスのHPに今でも書かれていて、削除しないということだ。

言った、言わないで15日の参議院予算委員会で山本一太議員と野田総理がバトルしていたが、米政府発表が間違いで、米国もそれを認め、それが共有できれば良いので、訂正までは求めない、というなんとも曖昧模糊としたわかりにくい答弁だった。

最初から米国のペースになっていること、今後の日米交渉を暗示させるものであり、昨日のエントリーで松原仁議員が言っていた、「交渉で解決する」など日本の外交には期待できないことは火を見るよりも明らかで、日米が対等な二国間ではない象徴的な出来事である。


参照記事

■発表訂正せずと米政府 野田首相のTPP発言「すべてを交渉のテーブルに乗せる」
(産経新聞2011.11.15 08:43) http://bit.ly/syXlB2
【ワシントン=柿内公輔】環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への日本の交渉参加表明をめぐり、日米首脳会談での野田佳彦首相の一部発言に関するホワイトハウスの発表内容を日本側が否定していることについて、アーネスト米大統領副報道官は14日、発表を訂正するつもりはないことを明らかにした。
 12日の日米首脳会談後、ホワイトハウスは「全ての物品およびサービスを貿易自由化交渉のテーブルに乗せるとの野田首相の発言を、大統領は歓迎する」との報道文を発表。これに対して日本の外務省は「首相がそのような発言を行った事実はない」と否定するコメントを出した。
 しかし、アーネスト氏は記者会見で、「発表は、両首脳が非公開で行った発言と、(これまでの)野田首相と日本政府による公式見解に基づくものだ」と説明した。



米高官 首脳会談後の声明訂正せず(産経新聞11月15日)

元外務官僚の佐藤優氏は、野田総理の姿勢を評価し、応援していくと書いている。

【佐藤優の眼光紙背】アメリカに対して異議申し立てをきちんとする野 田佳彦首相を外務官僚は全力で支えよ
(BLOGOS2011年11月15日17時00分)


同じブロゴス記事でもこちらのほうがおススメ!


東京新聞の「核心」が、二日間にわたって追っているので貼っておく。


*****人気ブログランキングへ*** にほんブログ村 政治ブログへ********

■「例外なし」米先制 TPP交渉参加
(東京新聞「核心」11月15日)

 米ハワイ州ホノルルで十二、十三両日に開かれた日米首脳会談やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加方針を表明した野田佳彦首相。米国からいきなり「例外なき貿易自由化」を迫られ、強力な市場開放圧力に直面した。今後の関係国との協議で、農業分野などでの「例外化」の可能性を探りたい日本の先行きに暗雲が垂れ込めた。(ホノルルで、竹内洋一)

◆手荒な歓迎

 「アジア太平洋地域の活力をわが国の再生に取り込んでいく」
 野田首相は十三日のAPEC首脳会議後の記者会見で、TPP交渉参加に向けた決意を強調。日本の参加方針に対して「いくつかの国・地域から歓迎の意が表明された」とし、会議の成果を誇った。
 だが、TPPを主導する米国の「歓迎」は手荒だった。オバマ大統領は十二日の日米首脳会談で「TPP交渉の全ての参加国は、高い水準の協定に合致するよう準備が必要だ」と指摘。全品目で関税を撤廃するTPPの原則受け入れを首相に求めた形だ。

 オバマ氏は会談直前の講演で「日本がどの程度、困難なプロセスを通り抜けるつもりがあるのか、野田首相から感触を得たい」と述べた。首相は国内の反対論に配慮してTPP交渉参加の表現を弱めた経緯があり、大統領は「本気度」を疑っていたのだ。

 日米両政府の発表では、首脳会談で大統領が首相に決意を確認するような場面はなかったが、会談冒頭の十分間は両首脳が二人だけで向き合っており、TPPをめぐり踏み込んだやり取りがあったとみられる。

◆食い違いも
 米国が日本に市場開放を求める姿勢は、会談後の報道発表にも表れた。
 ホワイトハウスは「首相は『全ての物品およびサービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる』と述べた」と発表。首相が例外なき自由化交渉を認めたという意味だ。
 しかし、日本のTPP交渉参加は、農業などの「センシティブ品目」を慎重に取り扱うことが前提。日本外務省は「その(米側発表の)ような発言を行った事実はない」と否定コメントを出し、首脳会談についての説明が日米で食い違う異例の展開になった。

◆招待されず

 外務省は米側に抗議し、首相の発言はなかったことが確認されたとした。一方で、フローマン大統領副補佐官は「われわれが発表した通りだ。両首脳はTPPを包括的に議論した」と記者団に述べ、ホワイトハウスは発表を訂正しないまま。
 オバマ大統領は、自身が主宰したTPP交渉参加九カ国の首脳会合にも首相を招かなかった。日本は交渉参加の希望を表明したにすぎず、実際に参加国となるには国内外に課題が山積している。

 TPPをめぐっては、カーク米通商代表部(USTR)代表も記者会見で、自動車や保険などを日米二国間交渉の対象とする方針を明らかにした。米側が今後も農産品を含め一層の市場開放を要求してくるのは確実だ。



*****にほんブログ村 政治ブログへ***人気ブログランキングへ********

■「TPP例外なし」発言 日米「食い違い」なぜ  
(東京新聞「核心」11月16日)

日米首脳会談での野田佳彦首相の環太平洋連携協定(TPP)発言に対する日米間の見解の違いが十五日の参院予算委員会で追及された。米側は野田首相が「すべての物品、サービスを交渉のテーブルに乗せる」との考えを示したと主張。首相は「言っていない」と説明する。なぜ、こんな問題が発生したのか。問題を整理する。 (岩田仲弘)

 <疑問1>なぜ、問題は起きたのか

 問題の発端は米ホワイトハウスが首脳会談後に発表したリードアウト(報道発表)だった。この文書で「野田首相は貿易自由化に向けてすべての物品、ならびにサービスを交渉のテーブルに乗せる考えを示した。こうした野田首相の表明をオバマ大統領は歓迎した」と表現したことだった。

 リードアウトは首脳会談の内容を説明するものとはいえ、日本の「ブリーフィング」(説明)とは趣を異にし、細かな発言の説明というよりも、米側の会談に対する評価や解釈を含む傾向がある。今回の首脳会談については詳細な米側のブリーフィングはなく、リードアウト一枚を発出しただけだった。

 <疑問2>野田首相は実際はどう発言したのか

 首脳会談は、外交上の秘密も含まれ、すべてのやりとりが公表されるわけではないが、日本側の記者ブリーフィング(長浜博行官房副長官)によると野田首相はオバマ大統領に「日本政府として交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」と表明するにとどめ、「すべての物品、サービス」との発言は見当たらない。
 首相の会談直後の記者団とのやりとりでも、そうした説明は出てこない。

 <疑問3>どっちが正しいのか

 そのような首相発言はなかったという点では日本側の説明に分があるように思える。米側に対し日本側は「そのような発言を野田首相がしたとの事実はない」と抗議した。

 TPPに反対し、コメなどを例外品目としたい民主党の反対派には、リードアウトの内容が「コメなどを含め、すべての品目、サービスで関税撤廃することを首相が容認した」と解釈される危険があったためだ。

 日本側の抗議に対し、米側も「すべての物品、サービス」との野田首相の発言はなかったことを認めている。
 そうである以上、首相は明確な形では発言していないのだろう。ただ、ホワイトハウスのアーネスト副報道官は記者会見でリードアウトの背景について「両首脳の非公開で行った発言」などに基づいているとも発言。非公開の部分で野田首相が発言した可能性は否定し切れない。

 <疑問4>なぜ、米側はそんな内容の報道発表をしたのか

 米側に「野田首相がすべての物品・サービスを関税撤廃の対象にすることを認めた」とアピールし、既成事実をつくってしまえというような悪意があったとは考えにくい。日本側をけん制する意図は感じられるが、日本国内の反対論が強まって、結果的に日本がTPPに参加しないような展開になれば米側も困る。
 むしろ、リードアウトにはすべての物品、サービスの扱いを今後の交渉で決定していくというのは当然のことだという米側の基本スタンスがにじんでいる。
 例えば、十二日のTPP交渉参加九カ国会合(日本不参加)が採択した共同声明では「(各国間には)交渉して、合意しなければならないセンシティブ(敏感な)問題が存在する」と明記。どれを例外にするかをあらかじめ決めず、すべての品目を交渉のテーブルにとりあえず乗せるのが大前提だ。加えて、首相が首脳会談でTPP交渉に向けた姿勢として、昨年十一月に閣議決定した包括的経済連携に関する基本方針に言及したことも影響した。

 基本方針では「センシティブ品目について配慮しつつ、すべての品目を自由化交渉対象とし、経済連携を目指す」と明記。首相は「センシティブ品目への配慮」を強調したかったようだが、米側は「すべての品目を交渉対象とし」に力点を置いて解釈。この結果、首相発言をめぐる日米の見解の違いにつながった。

 <疑問5>なぜ、米側は訂正しないのか

 米側には解釈であり、訂正する種類のものではないという考えがある。また、訂正すれば、すべての品目が交渉対象になるわけではないという誤ったメッセージを参加国に送ることになりかねないとの考えもある。
 まだ、交渉にも入っていない段階で、見解の違いが出るようでは、今後の交渉は思いやられる。「誤解」を回避するには、日米双方とも交渉内容をできる限りオープンにしていく必要がある。





参考になったという方はクリっとお願いします
人気ブログランキングへ

共感したという方は、再度クリッとお願いします
にほんブログ村 政治ブログへ

全くその通りと思えた方は拍手をお願いします

コメント

非公開コメント

TPP『日本政府は嘘をついている』

(拡散お願いします。)

衆議院議員・気象予報士 斎藤やすのりBLOG
TPP『日本政府は嘘をついている』。ブログを更新しました。
http://saito-san.sblo.jp/article/50476016.html