「行政権力の一翼である検察を、司法権の砦である裁判所がチェックしなかったから検察が暴走しちゃった」青木理氏

先日、「資料ブログ」に少しだけ文字おこしして、エントリーしていたものだが、もう少し詳しく書き起こしてみた。

途中、事件の解説などは飛ばしている。

≪異様な「小沢秘書」判決≫10/10ニュース解説”眼” 朝日ニュースター(青木理氏)


10/10 異様な「小沢秘書」判決 投稿者 samthavasa


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青木理氏

先週も神保さんが取り上げたようなんですが、ぼくも、ちょっとこれ怒りに震えていたもんですから、もう一度取り上げます。

「異様な小沢秘書判決」というタイトルにしました。

・・・

「ならば収賄で捕まえよ!!」

あるいは闇献金でも構わないんですけども・・・。


無題

・・・事件概要説明・・・


もう一度思い出して欲しいんですけれども、政治資金規正法違反だったんですね。

政治資金規正法違反って、これまでやみ献金、ようするに献金がきてるのに政治資金収支報告書にのっけてなかったということで捕まえる、というのはまずあったんですけれども、ようするに、はっきりいうと、記載ミスだったりとか、記載のズレだったりとかということで、非常に今までの捜査、政治家を狙った特捜捜査と比べて、「ハードルが低かった」、というのが一つですね。

それから、もう一つは政権交代という時期に野党の党首を狙い打つというような捜査だったということで、非常に批判も浴びたんですけれども・・・。

・・・検察官調書ってあるんですね、

「検察官調書の特信性」というのがあって、公判で主張したことと検察官の調書と食い違った場合は、任意性、きちんと任意の状態で証言しているということと、特別な信用性があるとうことが認められれば、公判での被告人の供述、主張よりも検察官の調書を信用するんだという、検察官調書の特信性というのが今まであったんですね。

だから、検察官調書というのは今までそれだけ力を持っていたんですけれども、今回、次々にこの裁判で実は却下されたんですね。

これ、6月のことだったんですけれども。

これはやっぱり大阪地検特捜部の不祥事を受けて、初めにストーリーありきの捜査じゃないかという批判も受けたということで、その検察官調書に対する不信感というのが裁判にあったんだろうと・・。

逆に言えば、客観的な証拠を重視するんだろうという流れに乗ってるんだろうなあと、僕らは受け止めしてたんだけれども、今回の判決を見ると、検察官調書を却下しつつも、「客観的証拠が無くても推認で有罪にできる」というような判決になってるんですね。

詳しくは踏み込みませんけど、ぼくは今回の判決を精読してみたんですけど・・・。

「隠蔽工作をしたと推認される」とか「隠蔽しようとしたと推認できる」とか「到底考えられない」とか、「優に認められる」とか・・・。

まあ、とにかく「推認、推認、推認」みたいな感じでですね、「だから有罪である」というかたちで、まあ、検察官の調書というのを却下しつつ直接的証拠、客観的証拠すらないのに推認で有罪にできる、というような判決なんですね。

非常に僕は、ゾッとするくらい恐ろしい判決だなあと思ったんですけどね。

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大栗麻未(女子大生アシスタント)

今回の判決でも「疑わしきは罰せず」という言葉があるじゃないですか。そうではなくて「推認」というふうな形をとってしまうと、これから冤罪事件というのが増えてきてしまうじゃないですか?


青木

今、大栗さんが言った、「疑わしきは罰せずという言葉がある」と仰いましたよね。

言葉があるんじゃなくて、「疑わしきは罰せずというのは刑事司法の大原則」なんですよ。

ようするに、疑わしいだけでは罰してはいけないと、「疑わしきは被告人の利益」。

だから、グレーであれば、被告人は無罪にさせなくてはいけないんですよ。

それを完全に覆しちゃったんですね。

そのうえ、僕は本当に驚くべきことだと思うんですけど、判決文にはこんなことまで事実というふうに認定されているんですね。

判決文、そのままちょっと読みますけれども、

「談合を前提とした・・・、

(説明)――だから小沢さんとうのは東北で非常に力をもっているので、建設業界は、事実上、小沢事務所を中心に談合が行われていたということなんですけれども――

「談合を前提にした公共工事の本命業者の選定に対する影響力を背景に・・・

(説明)――すなわち小沢事務所が、それだけ公共工事の選定をしてたんだと、そういう力を背景に――

「小沢事務所がダム建設工事、(胆沢ダムというんですが)下請け受注に関して水谷建設から5千万円を受領した」

と書いてあるんですね。これ事実として認められているんですね。

だったら、これ収賄ですよね。あるいは職務権限の問題で収賄までいかなくても、これまで検察捜査がやってきた、いわゆる闇献金ですよね。

闇献金というのを認めてるわけですよね。

だったら、こんな形式犯の記載のズレだったりとかではなくて、贈収賄でやればいいんですね。

あるいは闇献金でも立件できたわけですね。

もっと言えば、検察が一所懸命やろうとして出来なかったんですね。裏がとれなかったことなわけです。

だからこそ、こういう政治資金規正法違反という、いわゆる形式犯でようやく起訴した。

そもそも、そこまで行きたかったんだけれども、その前段階で止まっちゃった事件なわけです。

その目指してたところまで、判決は事実だと認定しちゃってるんですね。

こんなところまで認定されちゃったら、検察がいろいろ調べたけれども、結局、証明できなかったことまで認定したら、推認で何でも有罪に出来てしまう。

だから、さっき大栗さんが仰ったように、疑わしきは有罪なんですよ、という裁判になってしまう。

どうして、裁判所がこういう判決を下したのかはわからないんですけれども、この間、検察の問題点というのが物凄くたくさん指摘されてきたわけです。

はじめにストーリーありきの捜査であるとか、証拠まで改ざんしちゃったというところまで検察の問題点が出てきたんだけれども、こう見てくると、やっぱり刑事司法全体がおかしい。

もっと言えば、司法権の砦である裁判所というところがものすごくおかしいのではないか。

もっと言えば、検察がこれだけ暴走した、初めにストーリーありきなんてことで捜査ができた原因というのは裁判所にあるんじゃないか。

裁判所がきちんと、行政権力の一翼である検察を、司法権の砦である裁判所がチェックしなかったからこそ、こんなに検察が暴走しちゃったんじゃないかなと・・・。

それで99.9%の有罪率という、ある意味絶対に有罪になっちゃうようなシステムを作り上げてきた裁判所。

ひょっとすると問題点が山積みなのは裁判で、改革が必要なのは裁判所なのではないか、と思うような判決だったと思います。

(以上書き起こし)



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そういえば江川紹子氏も、自身のブログで同じく裁判所の改革が必要だと書いている。

≪刑事司法の問題はすなわち裁判所の問題だ。検察が無理をしても調書を作るのは、裁判所がそれを安易に採用し、信用するからだ。しかし、郵便不正事件以降、裁判所も検察を過信するのを控えるようになってきたのではないか、という期待もあった。ところが、それはあまりに甘い見方だったようだ。今、もっとも改革が必要なのは、裁判所かもしれない。≫




この件について法曹関係者は独自の視点があり興味深い。

法曹関係者の見解
(、小沢一郎ウェブの掲示板から抜粋)


●元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士
≪「裁判所は『天の声』や『水谷マネー』など間接事実について、かなり″大胆″に認定している。しかし、どのような証拠に基づいて認定したのか、判決要旨を読む限りわからない。さらに奇異に感じたのは、小沢さんが用立てたとされる4億円を『本人も明確な説明ができていない』という理由で不明朗なカネと認定したこと。常識ですが、このカネの性質について立証責任を負うのは、被告側ではなく100%検察です」
「私が弁護した佐藤栄佐久元福島県知事の裁判でも、二審では『無形のわいろ』として賄賂額を実質ゼロと認定しながら、結局、有罪判決を出した。裁判所が検察の顔を立てるというか、バランスを取って『有罪』の形だけ残したと思いました。この事件に関しては、検察が作り上げたまったくの冤罪だと考えている」≫



●元検事の郷原信郎氏
≪「一言で言うと〝ストーリー判決″です。物事を単純化してストーリーを描いて、無理やり調書にすることで特捜部は批判された。しかし、この判決は裁判官が描いたストーリーに沿つて、調書によらずに、臆測・推測、さらには妄想に近いものまでも認定している。こんなのがまかり通るならば刑事裁判をやる意味はありません」

「結局、『水谷マネー』を隠そうとしたのが虚偽記載の動機になっていますが、まったくのこじつけ。胆沢ダムエ事前後に政治資金報告書に『4億円』を記載したらマスコミに『水谷マネー』を追及されると恐れて時期をズラしたとしています。
でも、まともなマスコミであれば、公共工事を巡る裏ガネ疑惑など余程の根拠がなければ報道できないことは、当のマスコミの人たちがいちばんよく知っていることでしょう。大久保氏と池田氏の『共謀』に至っては、推論を超えて、〝どうせ暴力団みたいなもんだから、あいつらつるんでるだろう″と思い込みで認定しているに等しい。刑事裁判史上に残る『画期的判決』だと思いますよ」≫



●横浜地裁判事の経験をもつ井上薫弁護士
「衆目を集めている裁判だと、ウケを狙って筆がすべってしまう人がいるんですよね。後世のために、などと訓示をたれるのが好きな人が。 一方、ふつうの裁判官は10年か20年に一度しか無罪判決なんて書かない。
裁判官といえども一介の公務員であり、その人事評価は『減点主義』です。もし無罪を書いて高裁などでひっくり返ったら大減点。前例尊重で思い切った判決なんて書かないほうが出世するんです。だから、思い切った判決を書くときは、意外と定年間近の裁判長はひょうひょうとしていて、『自分は先があるのに』と渋るのは右陪席です」

「検察に気を使う裁判官も多いんですよ。まず、お互いに公務員同士、さらに立ち会い検察官なんてずっと顔を合わせていますから、自然に仲良くなることもある。裁判官室に出入りする検事も多いし、逆に、裁判官が検察官に電話をして『この証拠が足りないから補充捜査したほうがいいよ』なんてアドバイスすることもある。弁護士側にそんなことをする裁判官はいません。司法の独立なんて建前だけなんです」




多くの人が、この裁判で裁判所の問題点を指摘しているものの、マスメディアはじめ御用弁護士や御用学者、憲法学者、そして特に検察OBらが、こぞって「新たな判決のかたち」だと評価している。

これだけ注目されている裁判で、これだけとんでもない不当な判決を出すにあたって、その後の報道ストーリーを考えていたフシが垣間見えてくる。

日テレの解説をしている元特捜部長の河上和雄や、元特捜部副部長の堀田力、若狭勝などが特にテレビを使って一大キャンペーンを張っていた。

その辺を平野貞夫氏が『THE JOURNAL』で、「特捜OBたちが計画的に批判している」と書いている。

8日のフジテレビで、堀田力元特捜部副部長が論じていた。
「検察が証拠を厳格に集め、それに基づいて裁判に持ち込むというやり方ばかりでは問題が生じるので、推認にもとづく証拠で裁判に持ち込み、裁判官が判断するというやり方が司法の新しい流れだ。小沢氏関係の捜査と裁判は、その新しい方法でやっているのだ」という趣旨であった。この論は河上氏が主張する「米国の法廷中心主義」のことである。証拠を厳格に集めるのならまだしも、証拠を改竄するという非道まで陥ったのが村木事件ではなかったか。



法律の素人が判決文を読んでも〝異様〟だとわかるのに、彼等の論理には明らかに無理があるように思える。それをあえて言っているところが、どうも怪しく胡散臭い。

司法行政の要、最高裁事務総局や内閣法制局などの仕掛け説もあるが、これは佐藤優氏がよく言っている官僚の集合的無意識と合わせて考えると、司法当局や官僚機構、NHKや朝日などの一部マスコミ幹部などの防衛本能が働いて、個々の危機意識が無意識的に繋がり「小沢一郎抹殺」に共同歩調をとって動いている、と見ている。



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被害者全員で国連に被害を報告しよう]と提案されています。

被害者全員で国連に被害を報告しよう]と提案されています。
http://bubblering11111.blog135.fc2.com/blog-entry-608.html

自分の被害状況を直ぐに報告できるように
日ごろからまとめておいたほうが良いですね。
http://soudan11.seesaa.net/

国家権力の恐ろしさを痛感します

いつも拝読しております。
小沢氏には「豪腕の真価」を発揮してもらいたいと切に願います
なお「赤報隊事件」の際、兵庫県警に勤務していた方の
ブログを紹介いたします。
(表示されなければ「飛松」の二文字で検索できます)
ご一読頂ければ幸いです。
また後日投稿させて頂きます。

偽装裁判の予見に新たなる地平

東京地検特捜部からの封筒は、角2が2通、長3が2通、合計4通ある。
この何れも後納郵便であるにも関わらず、これを料金計器使用に変えている。
これは不当判決の特別送達等をする裁判所も同じことをする、しかし他の検察庁・法務省・外務省などでは後納郵便使用である。
偽装裁判が疑われる裁判所からの特別送達は悉く、郵券の下に後納郵便のスタンプがある。

出来レースのサインは野球のブロックサインより簡単なサインなんだろね、多分。数万人の職員?が係っている犯罪だろ。複雑なサインじゃ、裁判所も検察も機能しないだろ。

一般後納郵便や別納にないメリットが料金計器にはあります
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/111102.jpg.html