「20mSv問題」を政治利用し、内閣不信任案をはぐらかそうとする超姑息な菅直人。

テレ朝の「スクランブル」で川内博史議員が出演し20ミリシーベルトの問題を論じていた。

途中からビデオに撮っていたら、衝撃的発言が出てきたので書き起こしてみた。

それは、テレビ朝日の解説委員である川村晃司氏から飛び出したことだが、要は政局とからめてこの20mSv問題をスッカラ菅総理が利用しようとしているというものだ。

また、これとは別に同じく川内議員が委員長を務める科学技術特別委員会で、番組と同じ25日にあり、その中でSPEEDIを視察に行ったときには使用して、住民避難には使わなかったことを自民党議員が追及していたので、再び怒りが湧き上がってきた。

参照動画:衆院科技委員会・河井克行「SPEEDIは管総理視察だけに利用?」2011.05.25

これは3月15日0:02にドライベントを行い、6:10に水素爆発があったが、このベントと爆発が、放射性物質を広範囲にばら撒いたと言われていて、もし、その前にSPEEDIを使い、特に飯館村の住民を避難させていれば、多くの人が被曝しなくてもすんだ、ということだ。

その住民には使わずに自分の視察のみ使ったというのは本ブログでも散々書いてきたが、あらためてその醜悪さに腹が立ってしまった。

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NHKに一瞬放映された3月15日のWSPEEDIによる幼児甲状腺等価線量予測値

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拡大するとかなり範囲が広いことがわかる

参照:
放射性物質「3月15日に福島原発より大量放出。以降、大気への大量放出は起きていない」早野龍五教授が最近の測定とシミュレーション(ガジェット通信)

3月15日にはレベル7相当 放射能放出量、安全委試算(朝日新聞)

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・・・

川内博史議員

「ミリシーベルト」というのは皆さんあまりご存じないと思う。

衆議院の科学技術特別委員会の委員長ですから、参考人質疑をやって専門家に話を聞きました。

1ミリシーベルトというのは、人間の体にある60兆全ての細胞に放射線が一回突き刺さって、DNAを破壊することを1ミリシーベルトという。

だから20ミリシーベルトというのは、人間の体の60兆全ての細胞に20回放射線が突き刺さることを20ミリシーベルトという。

これは外部被曝のこと。

内部被曝0.2マイクロシーベルトで外部被曝100ミリシーベルトと同等だという文科省の資料がある。

子供たちは地面と遊ぶから吸い込んでしまう。また手を口に入れてしまう。だから内部被曝する可能性が高い。

ちょっとでも内部被曝すると大変な放射線を体の中で浴び続けることになる。それが将来のガンとか白血病につながることになる。

これは流暢にしていられる問題ではない。

司会
「じゃあ、なんで文部科学省は20ミリシーベルトにこだわるんですか?そして夏休みまでという暫定とは?」

川内
これは私の推測ですが、

文部科学省は原子力賠償法を所管する役所。

原子力損害紛争審査会では、どういう人たちを賠償するか、どういう被害を受けたらどのくらい賠償するか、の議論する場。

どのくらい被曝しているかという基準は賠償にかかってくる。

文科省や政府にとっては、ものすごく大事なんです。

だからなるべく基準を高くして賠償を少なくしたいと思っているのではないかと、私ははそこまで疑いたくなるほど、この基準は酷い基準だと思っている。

川村
それだったら、命よりも補償とかコストのほうを優先してしまう、ということになりかねない。

ドイツは原発作業員が20ミリシーベルトで、ドイツやアメリカの人権団体から、この日本の20ミリシーベルトの上限は止めさせてくれという抗議もきている。

これに対して文科省は、どういうふうに答えてるんですか?

川内
とにかく文部科学省は今のところ放射線量を下げる努力を一切してません。

地元の人たちや親御さんたちが本当に心配してやられている、あるいは学校が自主的にやっている。

司会
校庭の土を入れ替えたりしているのは地元の自治体がやっているわけですね

川内
国はほとんど今までやってない。
上下入れ替えれば、多少線量が減りますよ、しか言ってないわけです。

司会
20ミリシーベルトの上限は議事録もなく決まったとうかがっているんですが、これを下げる場合はどういう手続きを経れば下げられるんですか?

川内
文部科学大臣が決断すればいいわけです。そんなに難しいことじゃないんですし別に法律で決まっているわけでもないのです。

原子力安全委員会という議事録なく会議も開かずオーソライズした原子力不安委員会と言っていいと思うけども、その原子力安全委員会は自分たちとしては許容していないと今は言っている。

この基準は即刻、1ミリシーベルトを目指して除染につとめる。

川村
妊娠中の女性は国際基準では2ミリシーベルトと言われていて、国際的には信用されてない、こういうことはあってはならないことで、もう既に郡山で325人の生徒が転校している、という事態になっている。

だったら、きちっと国が疎開、母と子どもを含めて早くやるべきではないでしょうか。

川内
そこはわたくしも全く同感でして、ルモンドとかニューヨークタイムスなどの欧米のメディアでは犯罪的であると言われているわけです。
じゃあ、国が何をすべきか、疎開も一つの考え方であり、あるいは徹底した除染をする。
放射性物質というのは目に見えないわけですね。目に見えないんですが放射性物質というくらいですから物質なんですね。掃いて取り除いて一か所に固めて置いておく、と。そうするとだいぶ線量が下がりますから。

そういう努力を国が必死にそれこそ命がけで除染しなければならないのに、国はやってない。

司会
川内さんは政権与党の民主党の議員であって、この間、原口にスタジオにお越しいただいたときにも、20ミリシーベルトは絶対ダメだと仰ってた。与党の議員が言っているのに変わらないですよね。

川内
国民のみなさんの声や与野党問わず20ミリシーベルト基準というのは断じて容認できないという声は広がっていますので、そこはみんなで力を合わせて基準を下げさせる。

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川村晃司(テレビ朝日解説委員)
どうも与野党の議員も一致してるんですけど、総理・官邸が動かない。

近く与野党の議員が要望書を官邸に届けて、そして菅総理が戻ってきた時に不信任案を出す直前にですね、ある意味ではこの基準を下げて、政局的にこの問題を利用しようという動きもチラホラ聞こえてくるんですけど、そんなことより総理が居なくても官房長官がすぐ決めれば、総理代理もいるわけですし、仙谷さんも含めてですね、国際的な信用を得るためにも今日明日にでもそれができないんですか?


川内
それは枝野さんや仙谷さんに聞いていただかないとわかりませんが、原子力賠償法、それから賠償紛争審査会がかかわっているのではないか、先ほどのVTRで学術審査会の次長さんも100ミリシーベルトまでは健康被害が生じないと断言してらっしゃいますが、とんでもないウソですけれども、しかし100ミリシーベルトまでは健康被害が生じないという放射線の専門家をそういう人を、この賠償紛争審査会の委員に文部科学大臣は任命してるんですよ。

そういうことを我々は突破して1ミリシーベルトに下げさせると、そして除染する、あるいは除染しても線量が下高い場合は疎開させると、なぜなら内部被曝は非常に怖いから。

実は私は科学技術委員長ですから、委員会で決議をしようとしてるんですけれども、党執行部から今圧力がかかっている

司会
なんか与党内野党みたいですね

川内
いや、与党内野党ですから。

川村
子供たちの5年後6年後、誰が責任持つんですか?

川内
党執行部から官邸から、何を言われようが自分がやるべきことをやらないと将来ほんとうに恥ずかしい人生になっちゃいますからね。

司会
子供のことを考えるのが第一であって賠償のことをもし先に考えているとしたら、トンデモないことですよね。

川内
はい、トンデモないです。



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橘玲のサイトより引用

私たちは「猿の惑星」に住んでいる 週刊プレイボーイ連載(2)

日本の政治に、みんなが怒っています。怒りを通り越して、絶望しているひとも少なくありません。

大震災と原発事故という未曾有の国難にあって、いまこそ国がひとつにまとまらなければならないのに、政治家は足の引っ張り合いばかりしている――こうした批判はもっともですが、しかし、政治の本質が権力闘争であるという基本的なことを見落としています。

権力闘争とはいったいなんでしょう。

オランダの動物行動学者フランス・ドゥ・ヴァールは、動物園で暮らすチンパンジーたちの「政治」を研究して世界じゅうを驚かせました。ベストセラーとなった『政治をするサル』では、老いたボスザルが人望(サル望?)の厚いライバルの台頭を押さえ込むために、乱暴者の若いサルと同盟を結んで共同統治を画策する様が活き活きと描かれています。

友情と裏切り、権謀術数と復讐が織り成す残酷で魅力的なチンパンジーたちの政治ドラマは、戦国絵巻や三国志、シェークスピアの史劇そのままです。

彼らを支配する掟は、たったひとつしかありません。

「権力を奪取せよ。そして子孫を残せ」

チンパンジーやアカゲザル、ニホンザルなど社会的な動物たちは、きびしい階級社会に生きています。オスは、階級を上がることによって多くのメスと交尾し、子孫を残すことができます。だからこそ彼らは、権力闘争に勝ち残ることに必死になるのです。

チンパンジーと99%の遺伝子を共有しているヒトも、当然のことながら、権力を目指す本能を埋め込まれています。ヒトでもチンパンジーでも、権力の頂点に立てるのは一人(一匹)ですから、ライバルが権力を握るのを手助けするのは自殺行為にほかなりません。政治家の「本性」は相手の成功に嫉妬し、どのような卑劣な手段を使ってでも足を引っ張ろうとすることなのです。

だからといって、ここで政治家個人を批判しているのではありません。日本の政治家のなかにも優れたひとは多く、「この国を変えなくてはならない」との高い志にウソはないでしょう。しかし政治の世界の掟は「支配と服従」ですから、理想を実現するにはまず権力を奪取しなければなりません。そして激烈な権力闘争のなかで、理想はつねに妥協の前に敗れていくのです。

多くのひとは、日本の政治がダメなのは政治家がだらしないからだと考えています。しかしこの問題は、ずっとやっかいです。私たちはみんな、権力への欲望を脳にプレインストールされて生まれてきます。外部から隔離された政治空間ではその本能が理性を失わせ、“サル性”が前面に出てしまうのです。

アメリカ映画『猿の惑星』では、地球に帰還中の宇宙飛行士が、ヒトがサルによって支配される惑星に不時着します。この寓話がよくできているのは、人間社会がいまも「内なるサル」によって支配されているからです。

私たちが「猿の惑星」に住んでいると思えば、日本の政治でなにが起きているのかをすっきりと理解できるようになります――なんの慰めにもならないでしょうが。

『週刊プレイボーイ』2011年5月30日発売号
禁・無断転載